北刻堂さんのコメント 2024/02/04
北極の氷を広範囲に溶かしてしまう純粋水爆「ソーヴェスチ」といい、北極全域で数日間にわたり居座る巨大低気圧といい、なにやらとてつもない異常事態のダブルパンチに襲われた北極探査隊の脱出劇。さらにはほとんど狂信的な反露主義者アーロンの異常な行動が追い打ちをかけて一体どうなるんだ!?
最後は、人としての矜恃を持ち合わせていた、ロシア軍人のカレリンによって救出される訳であるが、軍務を無視した行動をとったカレリンは退役になっただけで本当に済まされたのだろうか? ロシアを巡っては今現在、きなくさい状況のまっただ中であるだけに、なんとも複雑な読後感が残ってしまう