何年、生きても (中公文庫さ 89-1)

坂井希久子（著）

通算 15 読みたい！

もっともっと探す

+もっと

の図書館をまとめて探す

近くの書店在庫を調べる

CiNii Booksで大学図書館の所蔵を調べる

詳しい情報

出版社: 中央公論新社(2023-09-22)

文庫: 376 ページ / 2.0 x 10.5 x 15.1 cm

ISBN-10: 4122074150 ISBN-13: 9784122074156

ほかのサービスで見る

版元ドットコムカスタマイズ

紹介

どこかで別れた大切な人を想うとき、相手もまた、あなたを想っているかもしれない。　　　　　　――宮島未奈（『成瀬は天下を取りにいく』）磯貝美佐、39歳。妊活がうまくいかず、母親離れができない優柔不断な夫・要一郎との生活に見切りを付けるべく、家を出た。東京の下町・谷中の六畳一間で、アンティーク着物のネットショップ「蔦や」を一人で切り盛りしている。友人は、恋愛対象が男性の美しき骨董屋、関くんだけだ。ある日美佐が実家の蔵を整理していると、箪笥に大切に仕舞われた、祖母・咲子のものにしては小さすぎる着物を見つける。そして、抽斗の二重底に隠されていた3冊のノートと、見たことのない美少女が写った古写真も……。この少女はどこの誰で、咲子とはどのような関係だったのか？　ノートを読み始めた美佐はやがて、着物と少女の謎を突き止めた。咲子の生涯を懸けた「思い」を知った美佐は、ある決断をする――。ベストセラー『妻の終活』の著者が贈る、永遠の「愛」の物語。『花は散っても』改題。　〈解説〉高頭佐和子（書店員）

書評とコメント

北刻堂さんのコメント 2024/07/24

龍子姉さまは結局は自分しか愛せない人だったのだなぁというのが率直な感想｡戦争で人生を蹂躙されてしまったとはいえ､自分の実の子供にさえ全くの関心を払わないまま最後まで過ごしてきてしまったその思いは想像するしかないのだろうけど｡そして､咲子は養女として向かい入れてくれた両親からは充分過ぎる程の愛情を注がれていたが故に､結局のところなさぬ仲の幸雄にも愛情を注ぐことができたのだろうか｡自分の祖母達の思いもかけぬ真実を知った美佐のその後はどうなるのだろうなぁ｡

この本の感想を書いてみよう。この本にコメントする

近くの図書館から探してみよう

何年、生きても (中公文庫 さ 89-1)

もっともっと探す

詳しい情報

何年、生きても (中公文庫さ 89-1)