広重ぶるう

梶,よう子

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出版社: 新潮社(202402)

ISBN-10: 4101209553 ISBN-13: 9784101209555

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書評とコメント

北刻堂さんのコメント 2025/02/08

昔、永谷園のお茶漬けに東海道53次の錦絵のカードが入っていたなぁ、などということを思い出してしまった。その作者の歌川広重、朝湯、朝酒が大好きで、短気で言葉遣いも乱暴で、となかなかのこじらせぶりである。しかし人としての矜持はしっかりと持ち合わせていて、江戸の町に暮らす人々の営みを誰よりも大事に感じている。広重が絵に描くのは、ただ単に自然が作り出す風景への観察眼だけではなく、そうした人の営みを織り込んでいるのだなと感じることができる。広重の絵を実際に見たくなってきた。

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