インスタントラーメンの日
インスタントラーメン誕生物語―幸せの食品インスタントラーメンの生みの親・安藤百福 (PHP愛と希望のノンフィクション)
中尾 明
インスタントラーメンが海を渡った日: 日韓・麺に賭けた男たちの挑戦
村山 俊夫
ヌードルの文化史
クリストフ ナイハード
インスタントなものが好きな人にオススメ
インスタントラーメン記念日は、台湾出身で日清食品の創業者、安藤百福が発明した世界初の即席ラーメン「チキンラーメン」が、1958年のこの日に発売されたことに由来し、日清食品が制定しました。
百福は、「食足世平」(食べ物が足りてこそ世の中が平和になる)をモットーに、台所に常備できる保存性のある、調理に手間のかからないめんの開発に努め、天ぷらを揚げる原理を応用した「瞬間油熱乾燥法」を見つけ、試行錯誤の結果、チキンラーメンを発明しました。
「カップヌードル」は、1966年の百福の欧米視察の折、どんぶりも箸も使わないアメリカ人が、チキンラーメンを二つ折りにして紙コップに入れ、フォークでたべたところから着想しました。カップめんは最初、問屋がなかなか引き受けてくれませんでしたが、1972年のあさま山荘事件で、機動隊員が厳寒の中、湯気の上がるカップめんを食べているところがテレビ中継され、視聴者から「何を食べているんだ?」という問い合わせが殺到したことで、爆発的に売れるようになったそうです。
保存に優れ、調理が簡単で、安全なインスタントラーメンは世界に広まり、食糧不足の解決に貢献しましたが、物事には何でも明るい面と暗い面とがあります。私の学生時代、夏休み前のスーパーの特売日にカップめんを大量に買い込んで、夏休み中、全食それを食事にしている友人がいました。
人類の進歩とともに様々なものが発明され、昔と比べ何でも簡単にできるようになりましたが、簡便性に頼りすぎては、人間がもともと持っていた何かを失ってしまうかもしれません。便利さにおぼれず、ほどほどにバランスを保ちましょう。
※これらの本は、平成28年8月25日(木)に、中津川市立図書館にて日替わり展示されました。
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閲覧回数:1008回、公開:2016/08/25