オンガク×ブンガク

四日間の奇蹟

浅倉 卓弥

【ピアノソナタ第14番「月光」/ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン】この小説には様々なクラシックの楽曲が登場しますが、クライマックスシーンで真夜中の聖堂に響くムーンライトソナタは圧巻です。

シェエラザード(上) (講談社文庫)

浅田 次郎

昭和20年、嵐の台湾沖で2300人の命と膨大な量の金塊を積んだまま沈んだ弥勒丸。その引き揚げ話を持ち込まれた者たちが次々と不審な死を遂げていく…。日本人の威厳を問う感動巨編。

シェエラザード(下) (講談社文庫)

浅田 次郎

【交響組曲「シェヘラザード」作品35/ニコライ・リムスキー＝コルサコフ弥勒丸が沈没する、その時まで流れ続けていた曲であり、この作品の主題にもなっています。

第二音楽室―School and Music

佐藤 多佳子

【インスブルックよさらば（さようなら）/ハインリヒ・イザーク】4つの音楽室にまつわるガールズストーリー。収録短編「FOUR」では、主人公たちがリコーダーの四重奏でこの曲を演奏します。

さよならドビュッシー

中山 七里

【２つのアラベスク第1番】【ベルガマスク組曲「月の光」】どちらも作中で主人公が演奏するクロード・ドビュッシーの曲です。どちらもとても美しい曲ですので是非聴いてみて下さい。

おやすみラフマニノフ (『このミス』大賞シリーズ)

中山 七里

【ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18/セルゲイ・ラフマニノフ】クライマックスでの演奏シーンで使われる曲であり、コンサートホールにこの曲が響く時、不可解な事件の謎が明かされます。

カルテット!

鬼塚 忠

【白鳥「動物の謝肉祭より」/カミーユ・サン＝サーンス】【G線上のアリア/ヨハン・セバスティアン・バッハ】作中で演奏する曲として登場。特に『白鳥』は家族の絆の象徴として描かれています。

スウィングガールズ

矢口 史靖

【"Sing,Sing,Sing" by Benny Goodman and his Orchestra】スウィング・ジャズを代表する名曲を主人公たちがノリノリで演奏します。同名の映画の原作本。

女神のタクト

塩田 武士

【ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30/セルゲイ・ラフマニノフ】ひょんなことから瀕死のオーケストラに関わる事になった明菜。笑いがいつしか感動になる音楽の奇跡の物語。クライマックスシーンの演奏曲はこの曲。

愛の挨拶

本岡 類

【愛の挨拶/エドワード・エルガー】「定年になったら一緒にこの曲を演奏しよう」と妻と交わした約束。突然の妻の死、独りきりの家。混乱の中で立ちすくむ時、懐かしい妻の声がよみがえる…。夫婦の愛の物語。

バルトの楽園

古田 求

【交響曲第９番ニ短調作品125「合唱付」/ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン】第一次大戦中の実話をベースにした感動巨編。ドイツ兵捕虜達の楽団によって、日本で初めて第九が演奏される様子が描かれます。

アーモンド入りチョコレートのワルツ

森 絵都

【子供の情景作品15/ロベルト・シューマン】ピアノ曲を元にした３つの短編集。「子供は眠る」に登場した物語の軸となる曲です。

船に乗れ!〈1〉合奏と協奏

藤谷 治

【無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007/ヨハン・ゼバスティアン・バッハ】主人公の高校生津島サトルが、気になる美少女南枝里子に頼まれ彼女を前に演奏した曲。この後も無伴奏チェロは度々登場します。

船に乗れ!(2) 独奏

藤谷 治

音楽エリートの主人公が受験に失敗して不本意ながら三流音楽高校に入学。やがて恋を知り、友情を知り、自分自身を知っていく3年間を描く青春音楽シリーズ。

船に乗れ! (3)

藤谷 治

【ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品49/フェリックス・メンデルスゾーン】第1巻でサトルが片思いしていた枝里子に、文化祭で一緒に演奏してほしいと誘った曲。第3巻でも楽譜で再登場します。