目次
◎はじめに ◎第1章 日本人と肌色美−白さへのこだわり ○白い肌は長いあいだ、上流階級の特別な色だった 白い肌が尊ばれるようになったのはいつごろ? 白い肌志向の起源は? 白い肌は身分の高さを表現していた いつから「色の白いは七難隠す」ようになったのか? 富士山の見える国に美人なし?! ヨーロッパでも白い肌は上流階級のしるし 白い肌を引き立てるパッチの流行 東西で異なるホクロの美学 ○多様化する肌色の美意識 一時、日焼け肌が流行したのは・・・ 日焼けをきらう時代の到来 明治の半ば、「肉色」の白粉登場 ピンクからオークル、ナチュラルへと変化したファンデーション コラム 舞妓の白化粧 ◎第2章 肌色のサイエンス−肌の色を決める皮フの仕組みと生理 ○肌の色が生まれる秘密 あなたの肌色はどんな色ですか? (42)
物体の色はこうして決まる 紫外線から肌を保護する表皮のメラニン色素 真皮層の血液も皮フの色を決める一要素 人種によって変わる肌色の仕組み 日本人の肌色は幅が広い 日本女性の顔色は四つのゾーンに分けることができる 顔色の印象を決めるのは、額と頬 年を重ねるにしたがって肌色はこう変わる 若々しく見せる「減齢メーク」のポイント ○肌の色は「東洋の季節」とともに変動する 肌色は季節によって変動する 季節には東洋と西洋の二つの考え方がある 東洋流の春夏は黄味が強く、秋冬は赤味が強くなる 季節によって変化する血液量が、肌色を決める 男性の場合、日焼けの影響が特に顕著に見られる メークの切り換えは春分と秋分 ○中高年のくすみ、若い年代のくすみ 誰もが悩む肌のくすみ 中高年のくすみは色と形態が変化宇することが原因 肌のくすみに悩むのは三十代後半から四十代後半がピーク 性周期で変化する肌の色 色素沈着、小ジワも低温期のほうが目立ちやすい ○元気に見える肌色の条件
血色が肌色の印象を変える 血色のよさは肌のハリをもたらす 肌色をきれいに保つ実践テクニック ○コラム 女子大生の肌色観 ○女子大生の日焼け観 ◎第3章 美白とベースメークの最前線−美白化粧品とファンデーションの現在 ○美白化粧品は新製品開発の主戦場 漂白から美白へ 美白の基本は、チロシナーゼの働きを抑えること チロシナーゼのほかに鍵を握る二つの酵素 情報伝達物質の着目した美白剤も登場 さらに展開される美白の研究 ○ファンデーションはここまで進化した 素肌に近い質感の追求 塗るだけで立体感が出せるメーク シワが消える(?)ファンデーション 強力なカバー力とナチュラル感を両立させたベース料 写真映りのいいファンデーション さまざまな機能もどんどん向上している ファンデーションの新たな可能性 コラム 女子大生の化粧観 ◎第4章 肌色と社会−私らしい肌色を求めて ○女子大生にとっての色白と色黒 日本人はすべて黒い髪で黒い目? 色白と色黒のイメージは表裏一体 「白肌」はなぜ、あこがれの的なのか 「黒い肌」のもつ若さに隠されたイメージ 彼女たちが顔黒にするわけ 「白い肌」「黒い肌」の似合うタレント、有名人 ○多様な肌色が選択できる時代 クレヨンの肌色は一色? アフリカ系アメリカ人の肌色観とアジア人の肌色観 肌色の理想は−白から日焼け色、再び白、そして・・・ コラム 電車内での化粧 ◎あとがき