紹介
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■巨大津波を生み出す「海底地すべり」の実態解明が、津波災害の根絶へと結びつく。
巨大津波の発生原因となる「海底地すべり」に注目し、津波災害の根絶を目指した研究者たちは、東日本大震災の発生から12年以上にわたって研究と実践を積み重ねてきた。本書は、津波・地震の発生原理を再検討すべきと主張し、新たな災害対策法を確立させるために邁進してきた研究者たちの論稿を通じて、その歩みと成果を明らかにしようとするものである。
関東大震災後、小川琢治によって津波発生の原因と論じられながら、十分に議論されないまま黙殺された「海底地すべり」説は、なぜいま改めて検証されねばならないのか。3.11を契機として蓄積されてきた新たな知見の数々によって、地震と津波のメカニズム理解はどこまで深められ、その予測可能性を向上させられるのか。そして、積み上げられた分析から導き出される、「津波災害を根絶する」方策とは何か。
気鋭の防災研究誌『TEN(Tsunami, Earth and Networking)』を起点に展開されてきた論説を精選して構成される本書には、現在では入手困難となった、貴重かつ重要な論文も多数収められている。書き下ろしの緒言として、丸山茂徳ほか著「なぜ、どのようにして東北地方太平洋沖地震と津波災害は発生したのか」を加えた、今後の世界の防災・減災を考える上で不可欠の一冊。
目次
【緒言】
■なぜ、どのようにして東北地方太平洋沖地震と津波災害は発生したのか
・丸山 茂徳(東京工業大学 名誉教授)、戎崎 俊一(理化学研究所)、小野寺 清(国際津波防災学会)
【掲載論稿】
■海底地すべりによる津波災害
・戎崎 俊一(理化学研究所)、丸山 茂徳(東京工業大学 名誉教授)、村田 一城(港湾空港技術研究所)
■日本周辺海溝域の海底地すべりと津波発生に関する地球科学的研究の現状と課題
・小川 勇二郎(筑波大学 名誉教授)、川村 喜一郎(山口大学)
■津波地震とは何か?
・戎崎 俊一(理化学研究所)、丸山 茂徳(東京工業大学 名誉教授)
■津波地震とは何か?(2)
・戎崎 俊一(理化学研究所)、丸山 茂徳(東京工業大学 名誉教授)
■1923年関東地震前後の海底地形変化について
村田 一城(港湾空港技術研究所)、佐々 真志(港湾空港技術研究所)、髙川 智博(港湾空港技術研究所)、戎崎 俊一(理化学研究所)、丸山 茂徳(東京工業大学 名誉教授)
■大正関東大震災の津波
・村田 一城(港湾空港技術研究所)
■火山噴火に伴う津波の実態解明と関連する災害の軽減に向けて
・石峯 康浩(山梨県富士山科学研究所)
■フンガトンガ・フンガハアパイ火山の2022年噴火とそれに伴う津波の概要(速報)
・石峯 康浩(山梨県富士山科学研究所)
■2022年トンガ噴火で発生した火山性津波
・馬場 俊孝(徳島大学)、村田 一城(港湾空港技術研究所)、石峯 康浩(山梨県富士山科学研究所)、戎崎 俊一(理化学研究所)
■現地聞き取り調査に基づくトンガ王国における2022年津波災害への対応
・石峯 康浩(山梨県富士山科学研究所)
■ソーシャル レジリアンス : 人間からインフラまで
・山中 燁子(国際津波防災学会)
■津波漂流物と構造物の衝突評価へのMPS法の適用に関する基礎研究
・増田 光一(日本大学 名誉教授)、相田 康洋(日本大学)、居駒 知樹(日本大学)
■ハザードチェーンを考慮した沿岸建築物に対する耐津波設計に関する基礎的研究
・増田 光一(日本大学 名誉教授)、居駒 知樹(日本大学)、相田 康洋(日本大学)
■水産地域における災害発生後の事業継続実現に向けた取り組み
・後藤 卓治(漁港漁場漁村総合研究所)
■濱口梧陵,その精神の脈流をたどる
・小野寺 清(国際津波防災学会)
■令和6年能登半島地震のメカニズムと,防災事業への提言
・丸山 茂徳(東京工業大学 名誉教授)