紹介
政調会は、なぜ、これほど発達したのか?
政治学と歴史学を融合し、政調会の本質に迫る!
気鋭の研究者が、明治から平成までの政調会史を振り返る11論文。
【著者・執筆者】
奥 健太郎(おく・けんたろう)
慶應義塾大学法学部教授。2003年、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)
清水 唯一朗(しみず・ゆいちろう)
慶應義塾大学総合政策学部教授。2003年、慶應義塾大学大学院法学研究科単位取得、退学。博士(法学)
濱本 真輔(はまもと・しんすけ)
大阪大学大学院法学研究科准教授。2009年、筑波大学大学院人文社会科学研究科博士課程修了。博士(政治学)
末木 孝典(すえき・たかのり)
慶應義塾高等学校教諭、慶應義塾福澤研究センター所員。2004年、慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。博士(法学)
手塚 雄太(てづか・ゆうた)
國學院大學文学部准教授。2016年、國學院大學大学院文学研究科史学専攻博士課程後期修了。博士(歴史学)
岡﨑 加奈子(おかざき・かなこ)
法政大学兼任講師。2003年、法政大学大学院社会科学研究科政治学専攻博士課程修了。政治学(博士)
小宮 京(こみや・ひとし)
青山学院大学文学部教授。2008年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)
笹部 真理子(ささべ・まりこ)
一般財団法人行政管理研究センター客員研究員、関西大学非常勤講師。2013年、学習院大学大学院政治学研究科博士後期課程修了。博士(政治学)
石間 英雄(いしま・ひでお)
京都大学大学院法学研究科准教授。2019年、京都大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)
目次
序章 政調会をなぜ、どのように研究するのか――本書の問題関心と視点【奥健太郎・清水唯一朗・濱本真輔】
第1章 明治期自由党系の政務調査――大同三派から憲政党まで【末木孝典】
第2章 明治・大正期立憲政友会と政務調査会――政党政治移行期における政務調査【清水唯一朗】
第3章 昭和戦前期立憲政友会と政務調査会【手塚雄太】
第4章 自民党結党前の政務調査会――翼賛政治会から日本民主党まで【奥健太郎】
第5章 初期国会にみる政党間調整――国会対策委員会の形成と発達【岡﨑加奈子】
第6章 日本民主党の政策決定過程――総務会と政務調査会を中心に【小宮京】
第7章 自民党結党から佐藤内閣期の政務調査会【奥健太郎】
第8章 田中内閣期から宮澤内閣期の政務調査会【笹部真理子】
第9章 連立時代の官邸主導と政務調査会 ――一九九三年以降の政調会【濱本真輔】
第10章 戦後日本の政党内立法過程の軌跡――『衆議院公報』の分析を通じて【濱本真輔・奥健太郎】
第11章 比較の視点から考える政務調査会――オーストラリアとイギリスとの比較を踏まえて【石間英雄】
終 章 政調会とは何であったのか【奥健太郎・清水唯一朗・濱本真輔】