紹介
渋谷幡ヶ谷、知る人ぞ知る中華料理の名店「チャイナハウス 龍口酒家本店」。そのオーナーシェフ・石橋幸の料理は、永遠の命を求めた始皇帝の食したものを長年の研究と研鑽を重ねて目指す絶品である。
多彩な食材と味覚に留まらない快楽を五感に訴えつつ、薬・漢方としての効能も備える唯一無比の料理、その貴重さゆえに、人はそれを“変態中華”とすら呼ぶ。
そこには食と命、歴史と自然、科学と哲学が交わる至高点がある。石橋シェフの探究の足跡をたずねながら、食材と料理、漢方と健康、感性と官能の関係をめぐる、「食と生命」のあり方に新たな光を当てる一冊。
シェフの料理の長年のファン、作家 / エッセイスト / 翻訳家である南條竹則氏との対談も収録。レッツ長生き、あの料理の味覚と効能の秘密がここに!
目次
◎内容紹介
はじめに - 永遠の生命を求めた始皇帝 - なぜわれわれは長生きをしたいのか?
◎石橋幸の料理要素
1. 材 - 中華料理に不可能な食材はない
2. 火 - 火は食の本能を呼び覚ます
3. 味 - 内蔵で美味しいと思える味を(身体 / 漢方 - 身体で味わう料理)
4. 薬 - 食は全て薬となる
◎対談: 南條竹則 x 石橋幸
そもそも中華とは?
石橋シェフの料理の秘密
満漢全席の記憶
五感の料理のために
◎石橋幸自伝 - はじまりとおわりに
生きることと食べること
食とはなにか?
生命とはなにか?
人はなんのために食べるのか?
結論 - われわれはなぜ長生きをしたいのか?