紹介
国立歴史民俗博物館発! 歴史と文化への好奇心をひらく『REKIHAKU』!
いまという時代を生きるのに必要な、最先端でおもしろい歴史と文化に関する研究の成果をわかりやすく伝えます。
第8号の特集は「アートがひらく地域文化」。
慢性的な過疎化や高齢化と震災や水害などで、限界を迎えつつある地域共同体。いまこののただなかで、新たな社会を模索する芸術祭の試みが行われつつある。アートという新たな文化資源の生成は、そこでの文化の担い手に何を要請するのか。
アート作品を生み出す根源的なイマジネーションは、時に、ローカルな文化の秘められた側面を露わにしたりもする。
フィールドワークの営みと交差する、ローカルな文化を撹乱するかにみえるアートの諸実践は、地域文化の何をひらいていくのだろうか。これからの地域文化のための必携書。
特集執筆は、北川フラム/川村清志/南条嘉毅/川邊咲子/大川友希/長江健太/是恒さくら/八谷麻衣/マユンキキ/内田順子。
特集以外の記事も、好評連載・鷹取ゆう「ようこそ! サクラ歴史民俗博物館」、石出奈々子のれきはく!探検ほか、盛りだくさんで歴史と文化への好奇心をひらいていきます。
歴史や文化に興味のある人はもちろん、そうではなかった人にもささる本。それが『REKIHAKU』です。年3回刊行!
目次
特集・アートがひらく地域文化
特集鼎談 アートと地域の文化をつなぐということ
──芸術祭と地域の歴史・文化のこれから
(北川フラム・川村清志・南条嘉毅)
1 民具にまつわるストーリーと新たな価値
民具の「緩やかな保存」──奥能登国際芸術祭「珠洲の大蔵ざらえ」
(川邊咲子)
2 民具はどう作品になっていったのか●COLUMN
お祭りと《待ち合わせの森》
(大川友希)
3 険しく終わりのない珠洲の営み●COLUMN
珠洲への移住とアート×地域社会の関係性
(長江健太)
4 世界を眼差す視点の豊かさをもたらすアーティストの仕事
回遊する眼──海と陸、鯨と人の間の物語を紡ぐ
(是恒さくら)
5 作品を作らなくてもいい世界を望むということ
私が「わたし」として表現すること
(八谷麻衣/マユンキキ)
6 構造化されたフレームを意識する手がかり●COLUMN
「アイヌアート」の展示
(内田順子)
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たかが歴史 されど歴史
縄文を音楽で表現してみよう(中村耕作)
博物館マンガ 第7回
ようこそ! サクラ歴史民俗博物館
博物館の魅力を伝えよう!(鷹取ゆう)
石出奈々子のれきはく!探検 第7回
浮世絵の前で、わたしたちは限りなく自由だ(石出奈々子)
フィールド紀行
移住持込資料を守り、伝える
北海道開拓移住の記憶と記録 第1回
●なぜ北海道に〝伊達〟―移住持込資料の特質―
(工藤航平)
誌上博物館 歴博のイッピン
元禄時代の修理の際に作成された
東大寺正倉院宝物図(小倉慈司)
歴史研究フロントライン
巨大加速器で文化財へ潜る(齋藤 努)
EXHIBITION 歴博への招待状
企画展示「いにしえが、好きっ!―近世好古図録の文化誌―」
(三上喜孝)
SPOTLIGHT 若手研究者たちの挑戦
新しい資料と向き合い、炭鉱労働社会の歴史を探る(佐川享平)
歴史デジタルアーカイブ事始め 第6回
デジタルアーカイブ福井(橋本雄太)
くらしの植物苑歳時記
特別企画「伝統の桜草」のご案内
博物館のある街
福島県富岡町とみおかアーカイブ・ミュージアム
東日本大震災と原子力災害を地域史に位置づける博物館
(門馬 健)
くらしの由来記
温泉文化史の魅力(河合佐知子)
研究のひとしずく
変わりゆく葬儀
第4回(完)●故人と別れる(山田慎也)
海外の日本研究から
LEON DE ROSNY (1837-1914)
Un pionnier des études japonaises en France deuxième partie
(ギヨーム・カレ)
歴博友の会 会員募集
英文目次