目次
はじめに──〈ケア小説〉から見えてくるもの/佐々木亜紀子・光石亜由美
Ⅰ 育児をめぐる〈ケア小説〉──〈母〉と〈父〉の多様性
第1章 〈母親になろう〉とする母子たちの物語──角田光代『八日目の蝉』/光石亜由美
コラム① ママ友たちのカースト──桐野夏生『ハピネス』『ロンリネス』/崔正美
コラム② 〈イクメン小説〉のなくなる日──川端裕人『ふにゅう』・堀江敏幸『なずな』/光石亜由美
第2章 ケア小説としての可能性──三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』/米村みゆき
コラム③ 定型化された「家族」のイメージを批評する──是枝裕和監督『万引き家族』など/米村みゆき
コラム④ 「夫婦を超え」ていくには──ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』/飯田祐子
第3章 弱さと幼さと未熟さと──辻村深月「君本家の誘拐」『冷たい校舎の時は止まる』/古川裕佳
コラム⑤ 「毒親」の呪縛と「毒親」離れ──姫野カオルコ『謎の毒親──相談小説』/光石亜由美
第4章 家政婦が語るシングルマザー物語──小川洋子『博士の愛した数式』/佐々木亜紀子
コラム⑥ 出会いを生きる子ども──小川洋子『ミーナの行進』など/佐々木亜紀子
コラム⑦ アウトサイダー・アートをめぐる小説──村上春樹『1Q84』・小川洋子『ことり』/佐々木亜紀子
Ⅱ 介護をめぐる〈ケア小説〉──高齢者・障がい者・外国人
第5章 ケアと結婚と国際見合い──楊逸「ワンちゃん」『金魚生活』/尹芷汐
コラム⑧ 外国語を話す家族たち──温又柔「好去好来歌」/尹芷汐
第6章 ディストピアの暗闇を照らす子ども──多和田葉子「献灯使」/磯村美保子
コラム⑨ ワンオペ育児者は逃げられない──金原ひとみ『持たざる者』/磯村美保子
コラム⑩ 家族介護をどう描くか──水村美苗『母の遺産──新聞小説』/山口比砂
第7章 新しい幸福を発見する──鹿島田真希『冥土めぐり』/飯田祐子
コラム⑪ 障がい者の恋愛と性と「完全無欠な幸福」──田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」/飯田祐子
コラム⑫ 心の中はいかに表象されるのか──東田直樹『自閉症の僕が跳びはねる理由』/米村みゆき
あとがき/米村みゆき
作品名索引