紹介
◎2020年8月1日付「中日新聞」書籍紹介
◎2018年5月30日付「中日新聞」書籍紹介
◎2018年5月11日付「産経新聞」書籍紹介
◎2018年5月2日付「朝日新聞」書籍紹介
◎2018年4月27日付「産経新聞」書籍紹介
◎2018年4月23日付「毎日新聞」書籍紹介
◎2018年4月15日付「読売新聞」書籍紹介
◎2018年4月14日付「朝日新聞」書籍紹介
◎名古屋発。新進気鋭の人気絵描き、河野ルル初めての海外放浪エッセイ。
アートフェア「UNKNOWN ASIA ART EXCHANGE OSAKA 2017」 で200組の頂点!
日本人初のグランプリを獲得!
◎27歳で会社員をやめ、単身海外へと放浪旅行に出かけた先で出会った多くの人や画家との交流を通し、「絵」に恋をして、絵という最愛のパートナーを得るまでの物語です。
滞在先のメキシコで旅費が底をつき、絵の勉強は全くしたことがなかったのですが、壁に絵を描く代わりに宿に泊めてもらう交渉をし、現地にとどまり続けます。そこで、絵を描く楽しさにめざめ、「絵を仕事にしたい」と決意し帰国。帰国後は苦労の連続でしたが、それでも、めげることなく圧倒的な行動力で活路を切り開き、大胆かつカラフルな心温まる作風に多くのファンが集まっています。絵と文に込められた「今を全力で生きる」等身大の飾らない力強くて純粋な思いは、多くの人に「一歩を踏み出す勇気と元気」を与えることでしょう。
目次
はじめに
●結婚式に参加---カンボジア
●「ダルバート」を手で食べる---ネパール
●バラナシでシヴァ神と---インド
●子どもたちにキャンディーを---ハンピ
●「一夫多妻制」に衝撃---モルディブ
●大自然と冒険---スリランカ
●絵の師匠に出会う---トルコ
●テニスのプロ⁉︎の家に---スイス
●「本当は絵の仕事がしたい!」---パリ・ベルギー
●空港の「祈りの部屋」とサハラ砂漠---モロッコ
●1カ月の「テント生活」---ポルトガル
●壁に絵を描いて生活する---メキシコ
●日本に帰ってきて
おわりに
前書きなど
はじめに
旅行をしていると、とんでもない強者たちにたくさん出会います。
オンボロの原付きで東南アジアを旅しているASIA LOVEなフランス人。徴兵期間がやっと終わって旅にでた、戦闘機のパイロットだったイスラエルの女の子。売れっ子ジャズピアニストを辞めて、無期限の旅にでたイタリア人。インドの民族刺繍が好きになって、インドに住み着き、刺繍を習いながら生活している日本人の女の子。テントに泊まり、移動は全部ヒッチハイクというたくましいオランダの女の子。ギター片手に手作りヨーグルトとジャムを売り歩く、アフロ頭のドミニカ人。信号が赤になるたびに交差点の真ん中へ出て行き、火のついた木の棒をジャグリングして、停車している車からお金を徴収し、生活しているアルゼンチンの男の人。
そんな人たちに出会うたびに、自分がやっていることって、全然大したことないんだ、と思えました。なんだっていいんだ、どうやって生きたっていいんだ、と。
今も、何かにチャレンジするとき、大きな決断をするとき、不安になることはもちろんあります。でもそんなときに限って、いつもわたしの中に出てくるのは、旅の中で出会った強者たちで、彼らがいつもひょこっと顔を出しては、「やりたいようにやればいいじゃない!」とわたしの背中をグイグイ押してくれるのです。
彼らは総じて、決してお金持ちじゃなかったし、ときには着ている服だってボロボロだったり、それぞれいろいろな苦労をしたりしていました。でも、みんながみんな底抜けに明るくて、フレンドリーで、気持ちのいい人たちだった。
そんな人たちに励まされると「よし、とにかくやってみればいいか」という気になって、わたしはここまで、進んできました。この先どうなるかわからないけど、わたしの人生、なんか面白くなってきたな、と思っています。
この本では、わたしが旅行で経験したことと、どうして絵を描くことにしたのか、を書きました。これを読んでくれた方が、(こんな変な奴もいるのだから、ぼくも、わたしも、やってみようかな)と、何かのきっかけになったら、嬉しいです。