目次
はじめに
序文――ベティ・ルー・クラトヴィル
愛は行ないを変える
なりたい自分になる
そこに光はある
大切なものは見えない
壁を築くのではなく、橋をかけよう
人として満ちるために
明日の子どもたち
親愛なるあなた
人生を選びとる
人生を教える
愛を語る
あなたとひとつになる
自滅の発想よ、さようなら
前書きなど
『その男ゾルバ』で知られる作家ニコス・カザンザキスは書いている。
――理想の教師は、まず自分が橋になって生徒に川を渡らせる。それから橋を壊し、今度は生徒自身に橋をかけさせる。
この本には、私がこれまで伝えてきたアイデアや考えかた、感じかたが書かれているが、それらもまた、橋の役割を果たしている。受けいれられ、祝福されるものもあれば、無視されたり、拒絶されたりする橋もあるだろう。だがそれは大したことではない。
私の講義を聞きのがした人、もう一度聞きたいと思う人のために、これまでの言葉を集めたのがこの本だ。
こうしてまた自分の考えを伝えられるのはありがたいことだし、いまも耳を傾けてくれる人がたくさんいることに身が引き締まる思いもある。そんな人びとと成長を分かちあってきた10年間は、私の宝物だ。私は自分のやってきたことにいささかの後悔もないし、これからどんなことが起ころうと、橋をかけつづけていくと心に決めている。
レオ・ブスカーリア