紹介
アレックス・ダ・コルテは、イメージの作られ方、認識のされ方、またその延長にある記憶の作られ方について探求している注目の作家です。
日本で初めての個展となる今回は、なじみのキャラクターやアイコンに彩られる遊び心のあるポップでバーチャルなイメージと、現実の陰鬱さや寂寥感が共存する不思議な魅力にあふれた映像作品を中心に紹介する展覧会です。
本書は「アレックス・ダ・コルテ 新鮮な地獄」(金沢21世紀美術館)の全貌を収めるとともに、展覧会を多角的に考察した一冊です。
ビニール素材のブックカバーが掛けられ、表紙には本展覧会のメインビジュアルがデザインされた装丁となっています。
ブックデザイン:林琢真(林琢真デザイン事務所)
写真:今井智己
目次
127 Incarnations inside boxes―Alex Da Corte and Television Personalities
Sawaragi Noi
132 Alex Da Corte Fresh Hell―On giving depth
Kurosawa Hiromi
140 On Mimesis and Memory
John Wells
144 List of works
148 Chronology
156 Notes for Rubber Pencil Devil
156 《ゴム製鉛筆の悪魔》のためのノート
162 箱の中の受肉―アレックス・ダ・コルテとテレビジョン・パーソナリティーズ
椹木野衣
166 アレックス・ダ・コルテ「新鮮な地獄」―彼はどうやって奥行きを与えたか?
黒澤浩美
172 ミメーシスと記憶について
ジョン・ウェルズ
176 作品リスト
180 略歴