九鬼周造と輪廻のメタフィジックス

伊藤邦武（著）

通算 4 読みたい！

もっともっと探す

+もっと

の図書館をまとめて探す

近くの書店在庫を調べる

CiNii Booksで大学図書館の所蔵を調べる

詳しい情報

出版社: ぷねうま舎(2014-07-24)

単行本: 240 ページ / 13.6 x 2.3 x 19.5 cm

ISBN-10: 4906791328 ISBN-13: 9784906791323

ほかのサービスで見る

版元ドットコムカスタマイズ

紹介

■　「永遠のなかにまたたく短い人生、……形而上学のない哲学は寂しい」──日本の近代思想史に類例のない軌跡を残した詩人哲学者、周造とは何者か。 ■　「いき」と「偶然性」と「時間」の哲学、その到達点を示す「形而上学的時間論」を精密に解読し、豊かな弾性をもつ詩的ヴィジョンと、誠実にして強靱な思索力との秘密に迫る、著者渾身の書き下ろし。 ■　東方は、古代インドの聖典『バガヴァッド・ギーター』と初期仏教の経典『ミリンダ王の問い』、西方は、ベルクソンとハイデガーの哲学──この両者が交差する地点に、回帰する宇宙と輪廻の形而上学が構想される。それは、生への限りない愛惜とともに、九鬼が追い求めた「死を問題とする形而上学」にほかならなかった。

序章　　九鬼周造の回帰的時間論第１章　　「輪廻する時間」という挑戦　　　　第５章　　回帰する宇宙という詩第２章　　生の哲学と二〇世紀の時間論　　　　第６章　　ミリンダ王の問いと輪廻する意志第３章　　九鬼メタフィジックスの骨格　　　　第７章　　因果の法則と反復するイデア第４章　　さまざまな輪廻説　　　　　　　　　第８章　　解脱への途

書評とコメント

この本の感想を書いてみよう。この本にコメントする