目次
【特集】東アジアの中の福岡・博多
朝倉橘広庭宮と筑紫観世音寺(小田和利)
朝鮮通信使来聘と福岡藩藍島---天和二年饗応・倹約令下の波止構築を中心に(今村公亮)
高取焼陶工・井土新九郎について(副島邦弘)
幕末期博多の対馬藩蔵屋敷についての一考察(守友 隆)
大谷光瑞の「興亜」と鎮西別院---西本願寺の興亜生活運動(鷺山智英)
玄洋の彼方へ(師岡司加幸)
■論文
幕末久留米藩における田中久重の武士身分(河本信雄)
海軍炭鉱からの石炭輸送鉄道 博多湾鉄道汽船(渡部邦昭)
■研究ノート
黒田孝高の九州上陸戦と筑前浅川城(中西義昌)
唐津藩主の下宿割 前原宿の復元 áY(有田和樹)
■研究余滴/歴史随想/随感
香椎宮と勅祭 古代の勅祭、現代の勅祭(安藤政明)
福岡の鶏肉・鶏卵の食文化誌---江戸期・筑前国福岡藩領を中心に(竹川克幸)
古書の葦書房、閉店の記(宮 徹男)
第8回金印シンポジウムin志賀島報告(古賀偉郎)
雑誌探索8 博多仁○加新聞(首藤卓茂)
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「歴史を振り返ると古代から、いやもっと以前から福岡・博多は日本とアジアとの交通の玄関口の一つであった。金印、鴻臚館、水城・大野城、元寇、博多のチャイナタウン、朝鮮通信使、終戦後の引き揚げ船博多港入港など、枚挙にいとまがないほど東アジアとの交流・対外関係の歴史は深い。今年は戦後七十年。節目の年に特集で考える。」(誕)