目次
まえがき
中国文化大革命と国際社会との関係の再検討 楊海英
第1部フロンティアと周縁の中国文化大革命
第1章 周縁の文化大革命から文化大革命研究のフロンティアへ 谷川真一
第2章 モンゴル人大量粛清運動の政治的背景に関する一考察 ハラバル
第3章 日本から医学知識を学んだモンゴル人医学者たちの文化大革命 ハスチムガ
第4章 ウイグル人の中国文化大革命
― 既往研究と批判資料からウイグル人の存在を抽出する 楊海英
第5章 文化大革命とキリスト者
― 「我ら信仰の為に」 劉燕子
第2部 国際社会の中国文化大革命
第6章 孤立した国の世界革命
― 1960 年代後半日本・中国・インドネシアの革命連鎖
馬場公彦
第7章 文化大革命期における中国援助とアフリカ外交の役割 ウスビ・サコ
第8章 フランスにおけるマオイスムは誤解だったのか?
― コミューンの起源と行方をめぐって 上利博規
第9章 文化大革命以後の「文化」の政治 福岡愛子
第10章 アンデスの毛沢東
― 先住民、プロレタリアート、農民 細谷広美
中国と中国文化大革命は日本批判の素材に非ず
―あとがきにかえて 楊海英