目次
『アルテス』創刊号
[巻頭エッセイ]
片山杜秀:3.11と12.8
[シンポジウム「3.11 芸術の運命」]
1 岡田暁生:芸術はなおも「頑張る物語」を語り得るか
2 吉岡洋:死者のまなざしの中にみずからを置くこと
3 三輪眞弘:電気エネルギーはすでにわれわれの身体の一部である──中部電力芸術宣言について
4 討論:岡田×吉岡×三輪「3・11芸術の運命」
5 太田純貴:「それでもなお、ためらうこと──“Hesitation”と/の芸術」
[インタビュー]
坂本龍一:明日の見えない時代に、耳を澄ます
ピーター・バラカン:音楽とラジオの効能
高橋悠治:問いかけながら道をいく
大友良英:福島と下北沢──“まつり”は自分たちの手で
[特別寄稿]
佐々木敦:「音楽に何ができるか」と問う必要などまったくない
三上敏視:神楽・民俗芸能と東北復興
[追悼──中村とうよう]
荻原和也:反権威を貫いた最高の水先案内人
三井徹:『ニューミュージック・マガジン』創刊までのこと
[連載]
輪島裕介:カタコト歌謡の近代・第1回「カタコト歌謡」への道
川崎弘二:武満徹の電子音楽[1]
石田昌隆:音のある遠景[1]
[Re: music]
大石始:まつりの島 La isla de carnaval
おおしまゆたか:アラブ、アイルランド、アメリカをめぐる音楽の旅(ルートは一つじゃないよ)
ト田隆嗣:Suara, macam2(スアラ・マチャム・マチャム)音声、いろいろ──(1)ウカヤリに消えた声
鈴木治行:イマジナリア・第1回 イメージと音の一筋縄ではいかない関係──「語りもの」へ
濱田芳通:歌の心を究むべし──(1)テレマンへの登山口を探して
[クロニクル]
毛利嘉孝:スケッチ・オブ・下北沢[1]
[エッセイ]
加藤典洋:「売れ筋」とはなにか──桑田佳祐と非西欧的自己批評の可能性
長谷川町蔵:ミックステープ・アルバムが音楽業界を変える
椎名亮輔:デオダ・ド・セヴラックをめぐる人々──ルドンとセルヴァのこと
[書評]
谷口文和:クリストファー・スモール『ミュージッキング──音楽は〈行為〉である』(水声社)
金子智太郎:サロメ・フォーゲリン『ノイズと沈黙を聴く:サウンド・アートの哲学に向けて』(Continuum)
[フィクション]
山崎春美:ロッカウェイビーチ[1]
Onnyk:ゴースト[1]
[研究]
李京粉:日本のユン・イサン──“東アジアの作曲家”としてのユン・イサン(上)