目次
序文
?伝説
1 レジェンドたちのプロレス語
スタン・ハンセン
ハルク・ホーガン
ブルーザー・ブロディ
テリー・ファンク
ドリー・ファンクJr
ハリー・レイス
タイガー・ジェット・シン
ジミー・スヌーカ
テッド・デビアス
スティーブ・ウィリアムス
ニック・ボックウィンクル
ブレット・ハート
“ストーンコールド”スティーブ・オースチン
2 トリビュート/日本のリングから
ジャイアント馬場
ジャンボ鶴田
カール・ゴッチ
フレッド・ブラッシー
バンバン・ビガロ
テリー・ゴーディ
デイビーボーイ・スミス
オーエン・ハート
ザ・グラジエーター
ジョン・テンタ
ゲーリー・オブライト
空中正三
エイドリアン・アドニス
3 トリビュート/世界のリングから
エディ・ゲレロ
クリス・ベンワー
ジョニー・バレンタイン
クラッシャー・リソワスキー
ワフー・マクダニエル
アーニー・ラッド
カート・ヘニング
スチュー・ハート
? 個
1 “個”を生きる
前田日明
船木誠勝
鈴木みのる
TAJIRI
武藤敬司
小川直也
小橋建太
橋本真也
ウルティモ・ドラゴン
ケン・シャムロック
マサ斎藤
2 サブゥー——魔法のじゅうたんに乗って——
? アメリカ
1 マイ・ネーム・イズ・マクマホン
2 WWE ディープ・インサイド
3 Funaki——日本人レスラー in WWE——
? 友
1 buddies ロード・ウォリアーズ
2 brothers ショーン・ウォルトマン
ケビン・ナッシュ
スコット・ホール
? 学び
1 プロレスの源流を探して
2 “少数派”のプロレス
みちのくプロレス
西村修
石川雄規
障害者プロレス
ハヤブサ
レザーフェース
大仁田厚
3 プロレスの外側
ジェシー・ベンチュラ
ミック・フォーリー
クリス・ジェリコ
あとがき
前書きなど
序文
プロレスが大好きな人は、みんな“プロレスラー”である。プロレスが大好きで、プロレスといっしょに長い時間を過ごしていると、身のまわりで起こるありとあらゆるできごとが“プロレス”になってくる。プロレスは勝ち負けを争う試合の形をしているけれど、勝敗だけを競うものではない。“勝ち”のなかには勝ってあたりまえの“勝ち”もあれば、対戦相手やシチュエーションのおかげでなんとなく勝たせてもらうような“勝ち”もある。“負け”には実力どおりの“負け”もあるし、“勝ち”よりもずっとカッコいい“負け”だってある。ときと場合によっては、負けたくはないけれど負けておいたほうがいい勝負だったり、先に負けておくほうが賢いものごとの順番などもあるだろう。
試合に勝ったほうが必ずしもほんとうの勝利者とは限らないし、負けたほうが勝ったほうよりも具体的になにかが劣っているとも限らない。ちいさな“勝ち負け”は日常生活のなかで毎日のように起きることだから、きのうきょうの勝った負けたで一喜一憂しないほうがいい。それでもどうにもならないときには両者リングアウトとか時間切れドローとか、反則負けとか、さまざまな決着のつけ方を選択することができる。プロレスは、ぼくたちにそういうことを教えてくれる。