目次
総論 「社会」の発見と変容 趙 景 達
Ⅰ 第一次大戦と東アジア
李 大 釗――中国マルクス主義の父―― 石川禎浩
吉野作造――人格主義とアジア―― 藤村一郎
孫 秉 熙――独立運動の英雄か?生粋の宗教人か? 林 雄介
大杉 栄――支配に抗する生の躍動―― 梅森直之
メ ル セ――体制変動期における〝モンゴル人〟インテリゲンツィヤの軌跡――
中見立夫
Ⅱ 文学者の問いかけ
森鴎外と夏目漱石――「西洋近代」/「明治国家」との遠近―― 見城悌治
魯迅と周作人――中国文化の近代転形の象徴―― 尾崎文昭
李 光 洙――ヤヌスの顔をもった作家―― 波田野節子
柳宗悦と白樺派の人々――その植民地主義批判と平和観―― 中見真理
Ⅲ 歴史学と民俗学
柳田国男――平凡・常識の批判的再構築―― 佐藤健二
伊波普猷――帝国の中の近代―― 冨山一郎
顧 頡 剛――近代における古代―― 竹元規人
文一平と鄭寅普――植民地下朝鮮知識人の苦悩―― 鶴園 裕
Ⅳ 女性と社会
平塚らいてうと与謝野晶子――女性解放をめざして―― 金子幸子
山川菊栄――マルクス主義フェミニストの先駆―― 鈴木裕子
羅 恵 錫――壊れゆく朝鮮「新女性」の自我―― 宋 連 玉
丁 玲――近代中国のジェンダー秩序への抗い―― 江上幸子
Ⅴ 教育と思想
生活綴方の教師たち――公教育のオルタナティブの開拓―― 船橋一男
胡適とデューイ――その師弟関係から見える中国近代思想の一齣―― 章 清
(訳 森川裕貴)
安昌 浩――民族運動の通奏低音として―― 李 省 展