明治日本と中国米──輸出解禁をめぐる日中交渉

堀地明（著）

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詳しい情報

出版社: 中国書店(2013-02-10)

単行本: 168 ページ

ISBN-10: 4903316297 ISBN-13: 9784903316291

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紹介

明治期、日本と中国で行われた米穀輸入に関する外交交渉を初めて明らかにする。日中双方の資料を駆使し、明治期の日中関係に新しい一面を付加する複眼的な日中関係研究。明治期日本の中国米需要はどれほどのものであったのか、如何にして中国米の輸入を実現しようとしたのか。また、日本からの米穀輸出を求められた中国の中央政府と地方政府は如何に対応したのか。当時日本の中国米輸入は、日本国内の米作と競合を生じる問題であり、1902年に中国米輸入の是非をめぐり、論壇で賛否をめぐる論争が展開された。このような自国農業保護問題は、今日の自由貿易拡大と通底する諸点があり、極めて現代的な課題でもある。 1895年と1902年に日中国間で2回締結された通商条約締結・改訂の外交交渉において、日中間で中国米輸出解禁をめぐり合意された諸内容とその運用上の解釈について、日中双方の外交文書の分析を通じて解明する。

第一章　明治日本の中国米事情調査及び中国米の需要と輸入・流通　１　明治後期における中国米事情の調査　２　日本における中国米の輸入と流通　３　日本における中国米輸出解禁をめぐる論争第二章中国米輸出解禁をめぐる日中交渉　１　1898年の中国米輸出解禁交渉　２　1902年日清追加通商航海条約改定交渉における　　　中国米輸出解禁問題第三章 1907-08年における中国米の日本輸出　１　日本の湖南米輸出要求と輸出額の確定　２　輸出港での現地交渉と米穀輸出協定の締結　３　湖南米輸出の結末

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