目次
第1章 思春期女子のとまどい——摂食障害、リストカットが出すサイン
1 現代の思春期のかたち
2 幼児期から思春期の心理的問題——女子と男子の違い
(1)男の子のほうが女の子よりも多い発達障害(幼児期・児童期)/(2)思春期発症の心理的問題の性差/(3)男性には摂食障害が少ない/(4)女性には「周囲を巻き込む」タイプが多い
3 摂食障害の病理
(1)最近の特徴/(2)摂食障害の状態像/(3)摂食障害の発症の要因/(4)経過/(5)家族のかかわり方——回復に向けて
4 リストカットの病理
(1)最近の特徴/(2)リストカットの状態像/(3)要因による類型/(4)大切な人を支配する/(5)かかわり方/(6)自立へ向けて——自分らしさを見出す
5 思春期のとまどいの中で生きること
第2章 青年期女子の人生・進路の選択——進路選択に揺らぐ青年期女子
1 青年期の発達的特徴
(1)青年期とは/(2)青年期女子における問題/(3)多様な女性のライフコース
2 青年期女子における進路選択——事例による理解
(1)依存・流され型/(2)本業無気力型/(3)キャリア志望・不安型/(4)ひきこもり型
3 自己分析と将来設計のたて方
(1)同一性地位判定尺度/(2)同一性地位の形成度
4 おわりに
第3章 母親になることの不安と喜び——子どもの発達や行動が気になる母親、障がい児の母親をとおして
1 母親になることのつまずき
(1)期待される理想の母親像/(2)最近の母親は親として未熟なのか/(3)母親のみが抱えてしまう子どもの問題
2 「母親」だから体験する心の揺れ
(1)母親として障がい児と出会う時/(2)障がい児の母親のメンタルヘルス
3 わが子を受け入れることに伴う母親の心理的成長
(1)子どもの障がいを受容する母親の心理/(2)母親支援の動き
4 子育てを楽しむ母親になるために
(1)母親という役割を担う中で/(2)母親である自分自身の中にある幸せ
第4章 中年期女性の選択——家族や仕事、多様な役割期待の狭間で
1 多様な役割とその重責
(1)中年期だから、女性だから/(2)役割間の葛藤
2 アイデンティティというまとまり
(1)アイデンティティとは/(2)複数の私の統合:女性特有の難しさ
3 中年期のアイデンティティに必要な3つの力
(1)手放す力/(2)中年期らしい主体性/(3)他者に認めてもらう力
4 関係性の中を生きる
(1)「あれかこれか」と「あれもこれも」/(2)考え直しながら、選び直しながら
第5章 女性と職業(仕事)——変革が期待される女性の働き方、看護職の立場から
1 女性の働き方
(1)女性の就業の現状と問題点/(2)女性と看護職
2 働く女性が直面する問題
(1)ライフステージにおける女性特有の問題/(2)女性に共通してみえてくる働きにくさ
3 女性が自分らしく働くためのヒント
(1)女性が仕事を継続するために/(2)困難さをワークスルーするための工夫/(3)人とつながって生きる
おわりに
誰かを支えることが自分の生き抜く力に
第6章 親密な関係にひそむ暴力——ドメスティックバイオレンス
1 ドメスティックバイオレンスの実態
(1)ドメスティックバイオレンスとは/(2)ドメスティックバイオレンスの現状/(3)ドメスティックバイオレンスの及ぼす影響
2 ドメスティックバイオレンスに絡めとられる女性の心理
(1)親密さと暴力/(2)なぜ暴力のある関係を終わらせることができないか/(3)ドメスティックバイオレンスが起こる背景
3 支援者の心理
(1)DV被害を受けている女性の力を信じる/(2)事例を通して/(3)被害者の援助とは
おわりに
私たちの明日のために