目次
震災を経てもなお美しく、力強く息づく北の教会24選
北仙台教会(宮城県仙台市)
南会津教会(福島県南会津郡)
須賀川教会(福島県須賀川市)
松木町教会(福島県福島市)
コングレガシオン・ド・ノートルダム修道院(福島県福島市)
大河原教会(宮城県柴田郡)
古川教会(宮城県大崎市)
築館教会(宮城県栗原市)
新生園教会(宮城県登米市)
一関教会(岩手県一関市)
米川教会(宮城県登米市)
大籠教会(岩手県一関市)
気仙沼教会(宮城県気仙沼市)
大船渡教会(岩手県大船渡市)
宮古教会(宮城県宮古市)
旧四ッ家教会(岩手県盛岡市)
二戸教会(岩手県二戸市)
鮫町教会(青森県八戸市)
三沢教会(青森県三沢市)
十和田教会(青森県十和田市)
本町教会(青森県青森市)
弘前教会(青森県弘前市)
元町教会(北海道函館市)
天使の聖母トラピスチヌ修道院(北海道函館市)
前書きなど
刊行に寄せて
カトリック仙台教区 司教:平賀 徹夫
この『古教会への誘い』第2集には、仙台教区の教会のうち三分の一ほどの教会堂やその周辺の佇まいが紹介されています。
2011年3月11日の東日本大震災により、仙台教区(青森県、岩手県、宮城県、福島県)は、青森県の教会を別にして、ほとんどの教会で聖堂あるいは付属建物に甚大な損害を被りました。
地震の大震動で崩壊したり土台や建物に亀裂が入ったりしたのです。
須賀川教会は聖堂も司祭館もなくなり更地となりましたし、コングレガシオン・ド・ノートルダムの旧修道院も、その後、取り壊さざるを得なくなりました。
大津波による被害は、大船渡で教会が建っている丘のふもとの納骨堂が跡形もなく流され、そこにガレキが積み重なっている様が記録されています。
大震災・大津波は、この写真集出版の準備を整えていたイー・ピックスをも襲いました。
社屋2階に保管してあった貴重な写真資料はすべて津波にさらわれてしまったということです。
それでも伊藤氏は再び東北を回り、あらためて教会堂の撮影に取り掛かられました。
伊藤氏をそのように衝き動かしたのは何だったのでしょう。
神社・仏閣も祈りの宗教施設でありますが、氏は教会堂を撮って回ることを選ばれました。
教会堂はもっともっと深い祈りの精神に溢れたものとなっていけ、との氏からの熱い応援が教会に寄せられているのかもしれません。