目次
第1章:警察官通報に脱抑制……、たとえ足がすくんでも
Case1〈スタッフが限界〉 私たち精神科医が「必ずよくなる」と信じること 神庭 重信
Case2〈院内暴力〉 保護室に20年入っていたAさん 武井 満
Case3〈あ、危ない!〉 心ある患者さんに、心ある医師として 山本 晴義
第2章 :奇異な行動の数々、診断と併発を読み解く
Case4〈万引き〉 見逃してはならない症例の数々 朝田 隆
Case5〈妄想〉 狂ったように暴れた大学生は、統合失調症なのか? 中島 豊爾
Case6〈荒廃状態と動物憑き〉 ひとつの出会いで患者さんが動いた、精神科の醍醐味 田中 究
Case7〈知的障害〉 皆に愛されたCさんと、上品とは言い難い愉快な仲間たち 田川 精二
第3章:意思疎通のできないケースにどう対応したか
Case8〈仙骨部に褥瘡〉 減薬が、患者さんと家族の人生を変えた 大下 隆司
Case9〈緘黙〉 初診時は緘黙、無表情だった彼がふいに言ったのは…… 池淵 恵美
Case10〈治療中断〉 通院・服薬を拒否して不安定になり、家族が相談に訪れた2例 原田 誠一
第4章:引きこもりへのアプローチ
Case11〈家庭内暴力〉 部屋の奥でうずくまっていた青年、あれから20年 三木 和平
Case12〈陰性症状〉 “医”の中の蛙、大海を知る 三家 英明
Case13〈治療拒否〉 10年間、という日々が意味するもの 春日 武彦
第5章:「病識がない」、プロとしてどうすれば
Case14〈治療に非協力的〉 彼は、私に多くのことを教えてくれました 小島 卓也
Case15〈問題行動〉 片腕の統合失調症患者、治療の突破口となったもの 後藤 雅博
Case16〈感性の変容〉 衝撃を受けた、2枚の絵 樋口 輝彦
Case17〈服薬拒否〉 周囲をワンチームにして、困難例の回復を 西川 徹
第6章:治療の「次の手」を見つけるには
Case18〈治療の限界?〉 あきらめず、「同行二人」の40年 稲村 茂
Case19〈薬の限界〉 医師としてのプロフェッショナリズムを認識させてくれた2症例 太田 敏男
Case20〈繰り返す再発〉 5回の急性増悪、食い止めたのは誰か 中澤 正夫
Case21〈抑うつ〉 精神科医としての、本当の力とは何か 豊嶋 良一