目次
第一章 新潟県佐渡海峡の鯨塚と佐渡おけさ ―荒海や 佐渡によこたふ 天の河―
一 荒海の佐渡がもたらした「もてなし文化」
二 荒海のなか鯨が漂着した佐渡島の鯨塚
三 佐渡の風を感じて創作紙芝居上演
四 おけさ節を生み育てた佐渡対岸の鯨塚
五 佐渡おけさと芭蕉の「荒海や」から日本のアイデンティティを探る
第二章 京都府伊根の鯨塚と船屋台と徐福伝説 ―鯨の富がもたらした「海の祇園祭」―
一 ミステリアスな丹後伊根
二 生活感のただよう舟屋
三 青島の三基並んだ鯨塚
四 蛭子神社で参詣し伊根湾を遊覧
五 船屋台の繰り出す「海の祇園祭」
六 伊根の捕鯨と鰤漁
七 徐福伝説の謎を探る
八 京都府立丹後資料館を訪ねて
第三章 石川県能登町の真脇縄文遺跡と捕鯨絵馬 ―日本人は縄文時代からイルカを捕った―
一 真脇遺跡とイルカ伝説で知られる能登町
二 大量のイルカ骨が出た真脇縄文遺跡
三 一度に千頭も捕れたイルカ追い込み漁「イルカ回し」
四 環状木柱列ならびに彫刻柱の謎―神につながるための柱?―
五 加賀藩主が捕鯨を見物している絵馬―能登町民俗資料館に保存された捕鯨絵馬―
六 神目神社に奉納された捕鯨絵馬
七 七尾湾でのイルカウォッチング―住みついたイルカ―
八 能登町水族館でイルカと触れ合う