目次
第一章 玄界灘で聞いた鯨骨切り唄 ―佐賀県呼子・壱岐の鯨史跡と「呼子鯨組」の鯨文化普及活動―
一 イカの臭いがただよう呼子で出会った最高の鯨肉/二 中尾鯨組と鯨塚/三 尾上岬で鯨骨切り唄を聞き旧中尾家住宅へ/四 呼子町小川島鯨史跡をたどる ―鯨見山ハイキングでハイヤ節を聞く―/五 呼子町神集島の鯨の背に乗った恵比寿様/六 壱岐の巨大鯨塚と弥生土器に刻まれた捕鯨絵 ―土肥鯨組の阿呆塀の謎―/七 「呼子鯨組」の鯨文化普及活動/八 呼子鯨組の活動に刺激され「鯨フェスティバル in 鹿児島」で情報発信
第二章 会場一杯に響きわたった羽ざし太鼓 ―長崎県新上五島町有川の鯨史跡と全国鯨フォーラム―
一 有川鯨組はどのように興ったか/二 有川の鯨塚と鯨見山/三 海童神社と弁財天/四 「全国鯨フォーラム 2008 in 新上五島」で情報発信/五 フォーラムでアンケート調査の実施
第三章 幸田露伴の小説「いさなとり」の海へ ―長崎県生月の鯨史跡と益富鯨組の盛衰―
一 九州西北の果て、生月島へ/二 益富組はなぜ日本一になれたのか/三 益富組衰退の原因を探る/四 益富組の残した史跡をたどる/五 博物館「島の館」で見たもの聞いたもの/六 生月での鯨文化を維持発展させるための取り組み
第四章 伊予の鯨塚から西海域の鯨塚へ、自己実現に挑む ―紙芝居「金子みすゞと鯨法会のお話」の創作・実演とその反響―
一 紙芝居作りの背景と金子みすゞの鯨法会/二 紙芝居のストーリーを固めるために金子みすゞの故郷へ/三 紙芝居のストーリー・シーンの具体化/四 中学校で創作紙芝居の実演 ―ほろ苦いデビュー―/五 紙芝居の効果に関するアンケートの結果および分析/六 桑原中学校で上演した創作紙芝居の感想文
第五章 山口県長門市通浦にひびきわたった鯨唄 ―金子みすゞの詩「鯨法会」から見えてくるもの―
一 金子みすゞが愛した長門市仙崎・通浦の自然/二 仙崎の海を見ながらバーベキュー/三 みすゞ記念館を訪ね、みすゞ通りを散策/四 「鯨法会」からみえてくる日本人の心/五 みすゞの父の故郷、長門市通浦のくじら資料館を訪ねて/六 通浦に響きわたった鯨唄/七 鯨塚、鯨史跡を訪ねて日本人の心を探る/八 みすゞの見果てぬ夢