目次
序章 日本人の心性を探る旅 -基本的視点と構成-
第Ⅰ章 鯨・イルカと人の未知の交流
イルカと人の神秘的なかかわり/鯨と生まれ変わり/鯨にたたられた話/エビスとしての愛媛の鯨
第Ⅱ章 宇和島の鯨塚とおこもりー遊子の鯨塚を中心にー
鯨塚とはなにか/無人島の鯨塚/宇和島のイルカ漁/宇和海の鯨/宇和海の鰯と鯨/鯨がやってきた
第Ⅲ章 明浜町の鯨塚と戒名・位牌
誰が鯨をまつったのか/明浜町の鯨塚/戒名の謎にせまる/ 先祖となった鯨
第Ⅳ章 伊予市の鯨びっくり騒動と鯨のたたり
どのような鯨が愛媛にきたのか/伊予市の鯨びっくり騒動/鯨を撃った男 -近代捕鯨のあけぼの-
第Ⅴ章 大分県臼杵市の鯨塚と法要
鯨はいつごろやってきたのか/鯨塚の宝庫、大分県/鯨様の法要をみる/鯨様はどのように大泊を救ったのか/年中行事と鯨塚の供養
第Ⅵ章 鯨塚から読みとく「新しい鯨文化」概念を考える
愛媛と大分をむすぶ佐田岬半島の鯨塚/捕鯨をめぐる今日的状況/「捕鯨文化論」と「反捕鯨文化論」の対立/「捕鯨文化論」を超えて「新しい鯨文化論」へ/鯨の記憶を地域活性化にどう結びつけるか