紹介
「平成」は社会が激動した30年といわれます。この中で、美容意識も行動も大きく変わり、その発信者、主体者が大きく変化していきました。このような化粧・美容の変化を独自の視点でまとめたのが『平成美容開花』です。
本書では、平成30 年間の女性雑誌の美容記事から読み解いた独自分析や、ポーラ文化研究所が長年実施している美容意識調査のデータ分析も掲載しています。また、平成のトレンドメーク再現、アイメーク変遷など、写真やイラスト等のビジュアルで平成30 年間の変化を紹介しています。改元直後に調査した、これからはじまる令和の化粧への意識も収録しており、平成の化粧がそばにあった方にも、そうでなかった方にも、そして令和の化粧・美容意識の予測にもおすすめの一冊です。
目次
平成30年をふりかえる
ビューティの30年
平成1~10=ビューティ繚乱のつぼみ
平成11~20=咲き競うビューティの花
平成21~30=見せたい「形」はさまざまに…
【寄稿】美容ジャーナリスト/エッセイスト 齋藤薫「平成から令和へ この時代に立ち会うことができた私たちは、女性としてこの上なく幸運である!」
DATAからみるビューティの変遷
25~39歳のうるおいアップを発見
美白肌が目指すもの
「盛る」の30年
女性雑誌からみる平成アイメーク
DATAからみる10代のビューティ
「平成コスメ」情報はどこから?
令和を生きる私たちは
INDEX
主要参考文献
あとがき
前書きなど
ポーラ文化研究所では昭和51年の創設以来、化粧をひとつの文化としてとらえ、化粧道具や化粧品、文献などの資料収集や化粧に関する意識調査などの研究活動を行っています。化粧の変遷については、古代から昭和までの化粧文化史として『化粧史文献資料年表』(昭和54年)『近・現代化粧文化史年表』(平成28年)を刊行しています。
「美容」を行ってきた人々が、平成30年間を通じてこだわったこと、熱中したことは何
だったのか、その背景にある思いは…。そして平成30年の時代と人と美容に思いをはせて、『平成美容開花』をまとめました。さまざまなビューティーが登場し、発展したり姿を消したりする様子は、百花繚乱の花園のようです。花々はそれぞれに美しく咲き誇り、種子はまた次代の美をつくっていく…。
化粧や美容に興味のあるすべての人にこの本を手に取り、楽しんでいただければと思います。『平成美容開花』が化粧のもつ社会性や豊かな文化への気づきとなれば幸いです。