目次
はじめに
碑を訪ねて
一、アイヌ民族 音更町・釧路市・札幌市・(栗山町)・長沼町・湧別町・稚内市・(東京都千代田区)/枚方市(大阪府)・京都市(京都府)/釧路市・新ひだか町(静内)・白老町・赤平市・札幌市・広尾町・由仁町・登別市・美幌町・(帯広市)・遠軽町(生田原)・(喜茂別町)・(札幌市)・釧路市・(芽室町)・様似町・浦河町/新十津川町/中札内村・八雲町・長万部町・新ひだか町(静内)・札幌市/浜頓別町(と枝幸町)・石狩市(浜益)・名寄町・遠軽町・平取町(と新冠町)・豊浦町・室蘭市・えりも町・帯広市(と中札内村)/(浦河町・)平取町・新冠町・浦幌町・(厚真町)
二、漁民 余市町・えりも町/石狩市(浜益)・増毛町
三、農民 長沼町・富良野市/新得町・札幌市
四、囚人 北見市(豊田)・月形町
五、土工夫 倶知安町・(東京都新宿区)・長沼町
六、庶民 伊達市/「庶民」とは/石狩市(厚田)・苫小牧市・帯広市・本別町・(標茶町)・根室市・釧路市・網走市・新ひだか町(静内)
七、炭坑夫 赤平市・歌志内市/美唄市・赤平市
八、朝鮮人・中国人 仁木町・三笠市・美唄市/芦別市・釧路市・(札幌市)/幌加内町/(北見市(留辺蘂))・(美唄市)
おわりに
前書きなど
はじめに
二〇一六(平成二八)年一月に続編を出版してから五年が経過した。わずか五年であるが、この間も碑を求めて動き廻った。〈動かねば〉と思ったことがあったからだ。
一つ目は「アイヌ民族」である。シンヌラッパウシ・アヌココロアイヌイコロマケンル(慰霊施設・国立アイヌ民族博物館)などのウポポイ(民族共生象徴空間)の開館(二〇二〇(令和二)年七月十二日)と、その前後に起きた様々な動きである。そのため私は浦河町・平取町・浦幌町などへ出向いた。かつ、ピリカノカ(国指定文化財)を求めて九自治体を歩き廻った、などなど。
二つ目は「庶民」(「民衆」を改題)である。労作『語りつぐ北海道空襲』を活用し、伊達市の他、碑が建立されている七自治体を訪ねてみた。根室市のように、アジア太平洋戦争終結から七十数年経過して建立する自治体もあるのである。
「朝鮮人・中国人」として幌加内町にも出向いた。強制連行問題は解決していないのだ。