目次
新版の発刊にあたって
序章 三〇を越える武四郎碑
第一章 七つの碑をもつ空知地方
北村[現・岩見沢市] /砂川市/芦別市/新十津川町/長沼町
第二章 北海道各地の碑を訪ねる
厚真町/釧路市/上富良野町/仁木町/下川町/士別市
平取町/京極町/江差町/千歳市/浜中町/音更町
清水町/新得町/天塩町/音威子府村/美深町/小平町
留萌市/増毛町/倶知安町/(ニセコ町)/神恵内村
雨竜町/大成町/八雲町/中札内村/富良野市/北見市
女満別町[現・大空町]/美幌町/斜里町/羅臼町/弟子屈町
阿寒町[現・釧路市]/中川町/音威子府村/名寄市/士別市
中川町・音威子府村・名寄市・中川町/浦臼町/北見市
弟子屈町/(音威子府村)/静内町[現・新ひだか町]/(音威子府村)
猿払村/稚内市
第三章 サハリンの碑を訪ねる
第四章 碑以外の「碑」
洞爺村[現・洞爺湖町]/上川町/厚真町/仁木町/砂川市/釧路市
(福島町)/音威子府村/生田原町[現・遠軽町]
第五章 碑・「碑」の分析
分布図/建立年代/探検路と碑の建立/分類
終章 アイヌ民族の功績を称える
記さ(刻ま)れたアイヌ民族の行動・人名/武四郎が記録したアイヌ民族
民族の復権をめざして
あとがき
前書きなど
新版の発刊にあたって
増補・改訂版の発刊(二〇〇六(平成十八)年八月四日)から、十年四ヵ月が経過した。
この十年四ヵ月間に、松浦武四郎を対象とする碑(「武四郎碑」と呼ぶことにする)が四碑建立された(古い順に、稚内市・猿払村・遠軽町・新ひだか町)。かつ、建て替えられた碑が一碑(だけだと思う)ある(音威子府村)。これらの碑の存在を知った時、私は、正面に刻ま(書か)れた碑名以上に碑文に何と刻ま(書か)れているか、ワクワクする想いを抑え切れなくなった。さっそく出向く計画を立てた。
また、増補・改訂版に補筆すべき箇所が一ヵ所(上富良野町)、訂正すべき箇所が三ヵ所(砂川市・中札内村二ヵ所)ある。この際それらを書き加(替)えることにした(まだあるかと思うが…)。
以上が新版を発刊する理由であるが、もう一つ、武四郎碑と直接関わらない部分(特に後半部分)を思い切って削除することにした。少しでもスリムにするので、北海道を探検(旅)する時携行して欲しい、と思っている。