目次
はじめに 浦野東洋一
第Ⅰ部 実践編
第1章 生徒の学校運営参加と地域づくり参加の実践の意義 宮下与兵衛
第2章 高知県奈半利町における「開かれた学校づくり」を振り返る 大谷岩夫
第3章 一八年目の「三者協議会」大東学園高等学校 原 健
第4章 主権者教育を踏まえた開かれた学校づくりの取り組み 松林隆幸
第5章「向陽高校をよくする会(学校評価懇話会)」から見る持続可能な「開かれた学校づくり」 日永龍彦
第6章 高校生が地域を考え、創る 自主活動と授業 KOKO塾という取り組み 横出加津彦
第Ⅱ部 研究編
第7章 開かれた学校づくりからみた国民の教育権論の基本問題 宮盛邦友
第8章 「社会に開かれた教育課程」とカリキュラム・マネジメントを読み解く――埼玉の学校評価制度の新たな段階とウィズコロナ時代の展望 小池由美子
第9章 フランスにおける生徒の権利と学校・社会・政治参加――子どもの権利条約に注目して 大津尚志
第10章 ドイツの学校参加制度と生徒参加の展開 柳澤良明
第11章 開かれた学校づくりと子どもの権利保障 武井哲郎
第12章 学習環境調査を活用した対話のある学校づくり 坪井由実
第Ⅲ部 資料編 作成 勝野正章
おわりに 浦野東洋一
前書きなど
〈……今回の新型コロナ感染症の大流行は、格差拡大社会の過酷な現実を可視化し、格差拡大・自然破壊・地球温暖化・気候変動をもたらす資本主義の弊害についての認識を一般化させた。新型コロナ後の新しい政治や経済や社会や教育のあり方についての議論と探究が始まっている。
立憲主義に立脚して資本主義をコントロールする課題、新自由主義を是正する課題は、主権者である国民の待ったなしの政治的課題となった。未来の社会を担う子どもの意見表明権を保障し、学校参加、社会参加を実現する開かれた学校づくりは、シチズンシップ教育(学び)・主権者教育(学び)のすぐれた実践方法であり、いよいよ「本番が来た」といってよい。
本書は、第Ⅰ部の実践報告にとどまらず、第Ⅱ部に理論編をおいて、こうした現状を分析し、国際的な視野をふくめ「教育改革」と「開かれた学校づくり」の課題と展望を示すことを目指している。〉(「はじめに」より)