目次
●第一章 園城寺の大門
園城寺に移された仁王門/室町時代の西寺の楼門/仁王門の牡丹/秀吉が伏見に、家康が園城寺へ/戦火を繰り返す寺/園城寺の慶長の再建/再び、常楽寺へ
●第二章 西教寺の本尊と鰐口・石灯籠
酒人の浄福寺を求めて/総本山・坂本の西教寺/西教寺のご本尊/甲賀は静かな仏の里/本尊とともに運ばれた寺宝/西教寺の鰐口と石灯籠
●第三章 京都鳴滝・西寿寺の本尊
初めて知る新治の名刹/西寿寺訪問/なんと、立派な阿弥陀さま/古文書が語る/新治の楼門が作られた頃/関白一条兼良/『藤河の記』の新宮寺/兼良の宿は水口に非ず
●補章 新治付近の古代史を探る
池の底から土器や石器/寺山遺跡の白磁や青磁片/楼門近くで有舌石器/甲賀杣の埋没巨木/出土木材が語る刃物の痕/ 埋没材の年輪年代/矢川津と河川運搬
●第四章 摠見寺の二王門・三重塔
安土の摠見寺を目指して/仁王を宿す山中の楼門/仰ぎ見る三重塔/摠見寺の建物跡/摠見寺文書をみる/元は柏木神社の楼門/長寿寺の三重塔址/本堂は土山町鮎河からか/鎮守社も鐘楼も甲賀から
●第五章 神戸・能福寺の十一面観音像
神戸市名刹の観音像/光背に朱書きの銘文/文化庁の観音像修理/仏像の修理に思うこと/平家一門が信仰した寺/大仏も時代とともに/能福寺を訪ねて/十一面観音坐像を拝す/ふる里岩根の善水寺
●第六章 京都・浄土宗に移った阿弥陀如来像
知恩院御影堂での請来法要/玉桂寺地蔵堂の阿弥陀さん/阿弥陀如来像の修復/京都国立博物館での解体調査/源智上人と造像の発願/信楽の渓逸郎上人を訪ねて/時代背景と浄土宗/念仏教団への弾圧/なぜ、いつ、玉桂寺に/結縁交名は何を語るか/甲賀と信仰