目次
序 論 編者
第一部 アメリカおよび連合国による占領と戦後処理―日本本土と日本人
第一章 戦後宗教史再考―戦後世界の形成と「忘却された宗教史」 中野毅
第二章 占領下における宗教―神道とキリスト教に対するSCAP政策の衝撃 マーク・マリンズ
第三章 日本敗戦と教育勅語 岡﨑匡史
第四章 「天皇問題」と英国外務省―全体主義国家としての日本と「信教の自由」 アネメッテ・フィスカーネルセン
第五章 日本人捕虜死者たちの戦後―豪カウラ日本人戦争墓地の設立と諸問題 田村恵子
第六章 ソ連の対日占領政策と天皇制―『日本新聞』の内容分析 宮川真一
第七章 日本占領をめぐるアメリカ人類学の動向―宗教理解に注目して 井上大介
第二部 南西諸島の戦時と戦後
第一章 米軍政による南西諸島統治の背景と変遷 中野毅
第二章 米軍政下における南西諸島の宗教行政と神社 中野毅
第三章 沖縄における米軍初期占領期の宗教政策とキリスト者 平良直
第四章 米国施政下における琉球政府の宗教制度 大澤広嗣
第五章 奄美群島における宗教―米軍政期と本土復帰前後の変遷 田島忠篤
第三部 日本の占領地・旧植民地統治と戦後
第一章 日本占領期ジャワにおける「喜捨」の制度化―バンドゥン県のバイトゥル・マル(baytoel-mal)を中心として 小林和夫
第二章 米軍政期韓国におけるプロテスタントと歴史清算 白恩正
第三章 ミクロネシアにおける米軍占領期・国際連合信託統治前期の宗教政策 西村明
第四章 台湾における植民地統治と宗教政策 藤井健志
付 論
日本占領と公文書―フーヴァー研究所東京オフィスを事例として 岡﨑匡史
解題―「占領と宗教」研究における一九九〇年代以降の動向 粟津賢太