紹介
戦後から現在に至る日本オペラの変遷を解説した決定版。
1953年の「戦後復興期」から「高度成長期」、そして長引く不況の中で新たな方向性を模索する2006年までの日本オペラの歴史を記した。 本書は本編と、約600頁の詳細な資料編で構成され、資料編は大規模国内団体、海外団体のみならず芸大・音大やNHKラジオ・テレビで放送されたオペラ、また現存しない団体の演目、指揮者、演出者、出演者などのデータをあますところなく掲載した。これら豊富な資料はインターネット上では検索出来ないものが数多く含まれ、日本オペラ史を研究する上で必要不可欠な情報が網羅されている。本書は前作とあわせ現在手に入れることが出来る最高の資料であり音楽関係者、研究者ら必携の1冊である。
主な特色
1.二期会設立後から現代まで、日本でのオペラ公演を掲載。
2. 地方オペラ団体や現存しない団体の公演資料も充実。
3. 主な日本オペラ作品の一覧やNHKのオペラ放送も掲載。
4. 本文では「二期会」設立以降の日本オペラの歴史を詳説。
5. インターネット上では入手困難な情報が満載。
6. 約800頁の圧倒的なボリューム、他に類書の無い情報量。
目次
【本編】
953年からの出発
アカデミックなオペラ運動の始まり
海外招聘オペラ、戦後のスタート
活動の広がり
多様化への道
海外オペラ「引越し公演」の始まり
国庫助成の開始
文化庁の助成活動
活動の模索
日生劇場オペラ活動、ほかの新生グループなど
地方の動き
「創作オペラ」の向上と広がり
経済発展のもたらしたもの
今日への道
公演数の増加と全国化が進む
内容の充実
助成の広がり
新国立劇場の完成
これからのことなど
【資料編】
愛知県立文化振興事業団/関西歌劇団/関西二期会/サイトウキネンフェスティバル松本/大阪音楽大学ザ・カレッジオペラ/サントリーホール/新国立劇場/Bunkamuraオペラ/東京室内歌劇場/東京二期会/日生劇場/日本オペラ協会/日本オペレッタ協会/びわ湖ホール/藤原歌劇団/ヘネシーオペラ/イタリア歌劇団/パリ・オペラ座/ベルリン・ドイツオペラ/ミラノ室内歌劇団/スラブ歌劇/ローマ室内/ボリショイ・オペラ/ミュンヘン・オペラ/メトロポリタン・オペラ/ベルリン国立歌劇場/モスクワ・オペラ/ウィーン国立フォルクスオーパー/英国ロイヤルオペラ/ウィーン国立歌劇場/ドレスデン国立歌劇場/ミラノ・スカラ座/ハンブルグ国立歌劇場/バイエルン国立ゲルトナー/ベルリンコーミッシェ・オペラ/ボローニャ歌劇場/キーロフ/マリンスキー・オペラ/フィレンツェ・オペラ/フェニーチェ・オペラ/国民歌劇協会/長門美保歌劇団/グルリットオペラ/青年グループ/原信子歌劇研究所/ステファノオペラ/創作オペラ協会/東京室内オペラ/都民劇場/東京労音/民主音楽協会/大分県民オペラ/こんにゃく座/鹿児島オペラ/堺シティオペラ/首都オペラ/仙台オペラ/東京オペラプロデュース/名古屋二期会/ニューオペラシアター神戸/藤沢市民オペラ/北海道二期会/横浜シティオペラ/モーッアルト劇場/国立音楽大学/昭和音楽大学/東京芸術大学/大学オペラの主な講演/主な日本人作品/海外招聘オペラ/放送オペラ