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特集
2-こどもVSおとなワイワイガヤガヤ
農薬や添加物
前書きなど
「基準値以内(ほんのすこし)」といわれても
化学物質は、天然由来のものを含めて1300万種を超えているといいます(CAS:ケミカル・アグストラクト・サービスに登録されているもの)。そのうち、使うために生産している種類は、世界では約10万種、日本では約2万5千種です。
私たちの暮らしは、人工の化学物質(合成化学物質)に囲まれているわけですが、食べものには、「食品添加物」、「農薬」という形で使われています。
「農薬」は、農業ばかりでなく、殺虫剤、防虫剤、除草剤という形で、地域や家庭で日常的に使用されています。
「食品添加物」、「農薬」の使用は、安全性の実験をしたから心配ない、使用基準を設けてあるから大丈夫などとされています。
でも、本当にそうなのでしょうか?
安全性の実験は完璧なのでしょうか?
基準値以内なら安心と、毎日とり続けてよいのでしょうか?
私は微量であったとしても、本来毒であるものをあえて使いたくない、食べさせたくない、とりわけこどもたちには摂取させたくないと、考えています。このような想いを多くの方が抱いているのではないでしょうか。
この特集を読んだ方々の想いが、すべて満たされるというほど、うぬぼれてはいませんが、毎日の暮らしの中でどう考え、実践したらよいか、手がかりをみつけていただければと思います。
(本誌編集委員/富山洋子)