目次
第１章 資源としての地下水
1 水循環の基礎
(1) 地球表層における水循環
(2) 水循環と安定同位体比
(3) 地下水の年齢
(4) 地下水の水質形成
(5) 環境汚染指標としての安定同位体
(6) 平野の地下水
2 資源としての水
(1) 水需要と水資源の問題
(2) 我が国の水利用量の推移
3 我が国の地下水盆
(1) 日本における水収支
(2) 世界主要都市の地盤状況
(3) 第四紀堆積盆地の地層
(4) 日本の地下水盆
(5) 日本における主要な地下水活用地域の特徴
4 地下水位変動に関わる障害
(1) 地下水障害
(2) 水位低下と枯渇
(3) 地盤沈下
(4) 地下水位上昇
5 地下水・土壌汚染
(1) 海外における土壌地下水汚染の事例
(2) 我が国の地下水汚染と行政対策の経緯
(3) 我が国における地下水汚染の実態と監視
(4) 我が国の地下水土壌汚染の原因
6 水系感染症の歴史と現状
(1) 水系感染症
(2) 水を介した健康被害の現状
(3) 水系感染する病原体とその対策
第2章 大阪平野の水
1 大阪平野の帯水層と流動性
(1) 大阪平野の地下調査の歴史
(2) 大阪平野の第四紀層の構成と地質構造の概要
(3) 帯水層としての地質構造
(4) 帯水層の区分と特性
2 淀川・大和川の水質
(1) 淀川,大和川の水質の経年変化
(2) 淀川と大和川の下水処理水
(3) 淀川河川水の水質と土地利用
(4) 重金属類の分布および農薬の影響
3 大阪平野の地下水の水質
(1) 涵養域の地下水
(2) 大阪平野中央部の300mより浅い地下水
(3) VOCから見た地下水の流れ
(4) 温泉として用いられている地下水
(5) 大阪堆積盆の水循環
❖コラム1 水温上昇と水循環 [大阪府環境農林水産総合研究所 服部幸和]
第3章 地下水の有効利用のための対策
1 地下水揚水可能量の予測
(1) 地下水位低下による地盤沈下のメカニズム
(2) 地下水位再低下による沈下予測と揚水可能量
2 液状化危険度の予測と地下水位低下による対策効果
(1) 液状化のメカニズム
(2) 沖積砂層の土質特性
(3) 液状化危険度の予測
(4) 地下水位低下による液状化対策効果
3 大阪平野深部帯水層における揚水評価
4 人為汚染物質の浄化
(1) VOC汚染地下水の浄化技術
(2) 重金属等の汚染地下水の浄化技術
(3) 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素汚染地下水の浄化技術
(4) 地下水浄化実験による汚染物質の除去
(5) 地下水浄化槽中の微生物
5 土壌地下水中の生物汚染の検出法
(1) 地下の病原微生物の分析方法
第4章 水循環を題材とした環境教育への取組み
1 流域住民による河川環境調査:大都市を流れる河川の環境調査
(1) 淀川・大和川の自然環境調査「プロジェクトY」
(2) 市民と水質を調べる
(3) プラナリアは良好な水質環境を示すのか
(4) 冬のカエルと集水域の水環境
(5) 市民との自然環境調査から得られるもの
2 地下水を見る
(1) 観察会「交野の湧水と淀川の支流」の企画
(2) “地下水を見る”意義
3 ビオトープ水源としての浅層地下水利用
(1) ビオトープと地下水
(2) 自然史博物館におけるビオトープ
(3) 自然史博物館ビオトープの井戸とその活用
(4) 守口市下島小学校での井戸構築とその活用
(5) 下島小学校における井戸設置に関する意識調査
(6) ビオトープ水源としての地下水とその意義
❖コラム2 「地球化学地図」を描く [益田晴恵]
❖コラム3 プロジェクトY淀川の水質調査に参加して
[大阪市立城陽中学校3年 松﨑優仁]
❖コラム4 下島小学校における「井戸」の教育利用
[守口市立下島小学校 指導教諭 向井豊]
第5章 地下水資源管理の理念
1 水資源の管理と環境政策
(1) 水関連法の歴史
(2) 地下水水質保全政策の問題点
(3) 地下水の水利権の歴史と現状
(4) 地下水保全政策の将来
2 大阪平野の地下水資源と地下水汚染
(1) 堆積盆地の地下水と管理の規模
(2) 大阪府下の地下水利用に関する問題
(3) 大阪平野の水資源の総合的管理
