目次
口絵
序章 本書の課題と目的
1. 研究の背景——在家者が主導する上座仏教
2. 上座仏教徒社会の先行研究と課題
3. 本書の構成
第 1 章 「境域」空間をなす徳宏
1. 徳宏の主要都市——芒市と瑞麗
2. 徳宏タイ族
3. 徳宏の地域史
4. 調査村TL村
コラム
第 2 章 徳宏タイ族の宗教的特徴
1. 他地域との比較から
2. 西双版納と徳宏
3. 徳宏において出家者が少数にとどまる背景
4. 出家者の止住を必要としない村落
5. TL村の宗教構成
6. 宗教実践の場
コラム
第 3 章 「在家」が織りなす信仰空間
1. TL村の年中儀礼
2. 村人の人生と儀礼
3. 死者供養の儀礼
4. 在家者と仏
5. 在家者と出家者
6. 精霊信仰と仏教
コラム
第 4 章 担い手から見る宗教実践
1. ホールー
2. 女性修行者
3. 出家者
4. サーラー
5. ザウザーイ・ザウラーン
コラム
第 5 章 ホールーの越境と実践の動態
1. ホールーの役割
2. ヒン・ラーイの寺籠りとホールー
3. 越境するホールー
4. 誦経・説法に関する実践の変容
5. 継続する声の実践
コラム
第 6 章 仏教実践と政治権力
1. 戒律実践の多様性
2. 多様性を生む要因
3. ミャンマ一政府の宗教政策と地域の実践
4. 中国政府の宗教政策と実践の変容
5. 政治権力と宗教実践
コラム
終章 徳宏タイ族の仏教実践とその行方
1. 在家者が主導する仏教実践
2. 課題と展望
3. TL村の生活変化と仏教実践の行方
参考資料
1. 用語集
2. 年表
あとがき
文献一覧
索 引