目次
序 章
第1部 初期作品における部屋とサロン、室内装飾
第1章 創造行為の場としての部屋
1. 十九世紀後半における孤独の中での芸術創造
2. 飾りのない部屋
3. 交感の部屋
第2章 サロンや室内装飾に対するプルーストの関心
1. サロンの室内装飾描写への関心と留保
2. 過去の時代の喚起に対する関心
第2部 部屋の機能と室内装飾描写の発展
第3章 「読書について」における新たな部屋の機能の成立
1. 独自の室内描写の創出―対ウィリアム・モリス
2. 室内装飾と創造をつなぐ歴史的文脈―モダン・スタイル
3. 過去の世界の再構築―政教分離問題
第4章 『サント=ブーヴに反論する』における文体と創造美学の確立
1. バルザック論の室内装飾描写考察を通じた文体美学の確立
2. プルーストと蒐集家的文体との距離
第3部 『失われた時を求めて』を構築する部屋
第5章 小説を成立させる部屋
1. 『シルヴィ』考察に基づく部屋の機能の発展
2. 「祝福された朝」としてのパリの部屋
3. 冒頭「不眠の夜」の部屋
4. 「不眠の夜」において回想された部屋
5. プルーストとネルヴァルにおける「不眠の夜」―部屋の観点からの比較考察
第6章 小説を構成する部屋
1. ホテルの部屋―バルベック、ドンシエール—夜と朝の部屋
2. 「私」の部屋―コンブレー、バルベック、パリ—ほの暗い部屋
第4部 『失われた時を求めて』を構築するサロン、室内装飾
第7章 小説におけるサロン、室内装飾
1. 室内装飾描写の転換
2. 「美術館」としての大貴族のサロン
3. オデットのサロン
第8章 創造の歩みにおけるサロン
1. 過去を喚起するサロンの室内装飾
2. 「私」の芸術創造の歩みにおけるサロン
補 章 『見出された時』冒頭に関する考察―タンソンヴィル滞在か、タンソンヴィルの部屋の描写か
1. 『見出された時』冒頭の校正に関する問題の整理
2. 草稿調査による問題の検討:内容による区切り
3. 冒頭における部屋の描写の機能考察:コンブレー1・2と二分化されたタンソンヴィルの対応
結び
あとがき