目次
はじめに コンフリクトのなかの芸術と表現——文化的ダイナミズムの地平 (圀府寺司)
第Ⅰ部 地域とナショナリティ
第1章 自己/他者の表現をめぐる闘争 (岡田裕成)
第2章 民俗対立のなかの学知 (三谷研爾)
第3章 せめぎ会う「民謡」概念 (中村真)
第4章 シマノフスキの創作活動におけるジレンマ (重川真紀)
第5章 ポーランドのネオ前衛 (加須屋明子)
第6章 伝統と創造性のはざまで (川端美都子)
第Ⅱ部 移動する芸術家、流通する芸術
第7章 中東欧のなかの作曲家たち (伊東信宏)
第8章 モホイ=ナジの書簡にみる戦時下の亡命芸術家の苦悩 (井口壽乃)
第9章 19世紀イタリアにおける美術品士千葉 (上原真依)
第10章 中山晋平の音階論 (齋藤桂)
第11章 チェコ人ヴァイオリニスト、パウル・クリングと日本 (家田恭一)
第12章 ROCIプロジェクトと文化的時差 (池上裕子)
第13章 美術館はだれのものか (古澤弥生)
第Ⅲ部〈 身体〉とアイデンティティ——東欧ユダヤにおける事例
第14章 「根なし」と「肉体の主」 (赤尾光春)
第15章 カフカの見たベルリン「ユダヤ民族ホーム」 (川島隆一)