紹介
脳性まひ者への心理学的リハビリテイションとして動作訓練が誕生してから半世紀。著者は30年にわたり,障害児者への動作訓練の実践を行ってきました。本書はその経験から最新の知見や研究成果を盛り込み,動作訓練の理論と技法論をまとめたものです。
姿勢や動作,リラクセーション,タテ系をどう理解したらよいか。発達障害のある人への訓練はどのようにしたらよいか。セッションの導入から訓練中の着目点,動作課題の選択と実施まで,クライアントの力を引き出すために支援者はどんなサポートをすればよいのかを具体的に丁寧に伝授。実際の訓練の様子も写真入りで解説しています。
プロフェッショナルが次世代に伝える動作訓練の技術とこころ。より良いサポートを模索している動作訓練中級者はもちろん,これから支援者を目指す人,身体不自由な人を支えるご家族や援助職の方にも必読の一冊です。
目次
1.動作訓練とは
2.動作訓練の理論
3.動作訓練の各論
3-1 姿勢についての理解
3-2 動作を理解する
3-3 リラクセーションを理解する
3-4 タテ系を理解する
4.動作訓練の技術
5.「発達障害」のある者への動作訓練
5-1 自閉症スペクトラム(ASD)のある者への動作訓練
5-2 注意欠如・多動性障害(ADHD)のある者への動作訓練
5-3 学習障害(LD)児への動作訓練
6.動作訓練の進め方の実際 その1
6-1 インテーク(予診)
6-2 訓練開始
6-3 訓練中
6-4 訓練の後,評価,振りかえり
7.導入という技術
8.動作訓練の訓練会・キャンプ
8-1 動作訓練の訓練会・キャンプの紹介
8-2 訓練会やキャンプの三つの機能
8-3 動作訓練の哲学
9.動作訓練の進め方の実際 その2
9-1 ある福祉施設(X)での動作訓練
9-2 ある訓練会(Y)での動作訓練
9-3 訪問相談での動作訓練の活用
9-4 あるトレーニーとのセッション~ASDと知的障害のある小学生~
9-5 あるトレーニーとのセッション~脳性まひのある高校生~
10.動作訓練のこれからへ