目次
1.イラストレーション (今井良朗)
[描かれる世界]
イラストレーションとは
未知の世界への眼差し
見えないものを描く
[書物とイラストレーション]
書物と挿絵の出会い
書物の中の挿絵
諷刺画がつくり出したイメージと擬人化
挿絵と印刷技術の深いかかわり
挿絵からイラストレーションへ−挿絵本と絵本
[ことばとイメージ ]
絵本におけることばとイメージ
[ことばとイメージの相互作用]
ことばの視覚化
イメージの視覚化
イメージのひろがり
2.絵本と物語(藤本朝巳)
[物語の構造 ]
物語の「はじめ」と「おわり」
行きて帰りし物語
出発−帰還型昔話の描き方
芸術的な昔話絵本
来訪−退去型昔話の描き方
[絵本とファンタジー ]
ファンタジーとは何か
空想の力とその効用
ファンタジー絵本とその特質、描き方
[絵本を形成する要素 ]
物語や出来事の担い手
登場者と視覚言語
登場者の造形性
登場者の描き分け
[物語絵本のテキストと描き方 ]
グリム兄弟
グリム童話は誰のために書かれたもの?
グリム童話を絵本にする名手−ツヴェルガー
『ヘンゼルとグレーテル』の線描写と余白表現
驚異の世界に誘う描き手と旅する読者
3.絵本の表現 (今井良朗)
[絵本と美術・デザイン ]
絵本と美術・デザイン
写真術の誕生と近代の絵本
ウォルター・クレインにみるデザインの意識
20世紀の美術・デザイン思潮と絵本
[絵本の時空間]
時間と空間の表現
映像的な視点
視覚言語としての絵本
色と形そしてことば
文字のない絵本
形とイメージ
[構造体としての絵本 ]
構造を楽しむ
絵本と仕掛け
[絵本表現の多様性 ]
多様な素材
絵本と写真
絵本と音
多様な表現方法−道具としてのコンピュータへ
4.絵本の構成 (今井良朗)
[絵本の中の視点と視線 ]
視点と視線
定点への眼差し
移動する視点と複合の眼差し
三人称の視点
[メディアとしての絵本 ]
メディアとしての絵本
ブルーノ・ムナーリの想像力
絵本の対話性
絵本を遊ぶ
絵本の媒介作用と相互作用
5.絵本の制作 (今井良朗・さいとうれいこ・中牧まどか)
・制作ノート1/さいとうれいこ
絵本『おしゃれっぽきつねのミサミック』
ができるまで
ダミー絵本の制作/原画の構想/文の校正/色校正
・制作ノート2/中牧まどか
[絵本のデジタル技法 ]
ラフ絵の作成/線画を描く/線画の完成
植物の着色/全体の着色/光をおく/動物の着色
着色完成/色彩の調整/完成
6.絵本の構造 (今井良朗)
[絵本の構造と造本 ]
判型と画面
製本・綴じ方の種類と効果
[印刷と用紙 ]
印刷と表現効果
印刷用紙の種類と効果
印刷原稿と製版・印刷
●資料編
・絵本を学ぶための文献 (本庄美千代)
・ランドルフ・コールデコット賞、ケイト・グリーナウェイ賞、受賞絵本一覧
(藤本朝巳)
・絵本の美術館
(藤本朝巳)
・掲載絵本一覧
・人名一覧