目次
まえがき
第1章 4年の理科で大事にしたいこと
第2章 教科書内容の検討
第3章-1 単元づくりと授業づくり (「物の重さ」を例に)
第3章-2 教科書の単元づくりと授業づくり
第4章 年間指導計画
第5章 こんな授業にしたい
(1) 生物のくらし
(2) 金属
(3) 物の重さ
(4) 体のつくりと運動
(5) 物の体積
(6) 気体Ⅰ(空気)
(7) 電気 (回路)
(8) 月と星
(9) 物の温度と体積
(10) 物の温度と三態 (温度による物の3つのすがた)
あとがき
前書きなど
2008年8月、『小学校学習指導要領解説 理科編』が文科省から出版されました。その学習指導要領にもとづいて作られた教科書が2011年4月から3年生以上のすべての小学生に配られました。新しい教科書を手にした子どもたちは、これからどんなことを勉強するのだろうと、興味深く教科書をながめたことと思います。しかし、教科書は、そういうワクワクするような気持ちに応えるようになっているのでしょうか。どうもそうではないように思います。
今回の教科書を見ながら、「この単元を理解するには、もっとこんな中身を学習しておかなければならないはずだ」「こんな具体性のない学習課題では、子どもは考えられないだろう」「たった1つの実験事実だけで、こんなまとめをさせているのでは、子どもは理解できない」「これでは覚えるしかなくなってしまう」と強く思うようになりました。それとともに、その根本的な原因は学習指導要領にあると実感するようになりました。
--あとがきより抜粋