目次
第1章 得する社会人の基礎知識
第2章 得する結婚退職の基礎知識
第3章 得する出産情報の基礎知識
第4章 得する働き盛りの基礎知識
第5章 万が一のとき損しないための基礎知識
第6章 得する中高年の生き方基礎知識
第7章 得する老後の基礎知識
第8章 人生の終焉を迎えるときの基礎知識
前書きなど
複雑化する社会問題は、これまでの単一行政機関での対応から、複数の行政機関が団結して解決していくようになりました。2024年に成立した子育て支援法は、我が国の将来を左右する大問題として、これまで厚生労働省や内閣府などがそれぞれ独自に展開してきたことを、厚生労働省、内閣府、文部科学省、子ども家庭庁などが団結して1つの法律をまとめ上げ、迅速かつ大胆、広範囲にわたる施策を一気に展開する構造になっています。この法律の基になっているこども未来戦略では、
・若者・子育て世代の所得を増やす
・社会全体の構造や意識を変える
・すべてのこどもと子育て世帯をライフステージに応じて切れ目なく支援していく
という3つの理念を揚げ、若い世代が希望通りに結婚し、希望する誰もが子どもを持ち、安心して子育てできる社会、こどもたちが笑顔で暮らせる社会の実現を目指すとしています。現在のように結婚、出産、子育てに困難やリスクを感じている人たちが少なからず存在する現実を受け止め、これを解消する施策を国として全面的に展開するには、関係する全ての行政機関が団結してあたることが必要と判断された結果です。
ここで我々として重要なことは、多岐多方面にわたる施策を正しく把握し、それを適正に活用するという姿勢です。各行政機関から発信される情報は往々にして断片的で全体像を把握することが難しいものです。特に子育て支援のような広範囲にわたる施策の場合は、いくつもの行政機関からの情報をつなぎ合わせる必要があり、これらを整理して理解するのはかなり骨が折れる作業だと思います。そのような時、どのようにして情報を集めるのがよいのか、そもそもどこにその情報が出ているのかを知っていることがまず重要です。それがわかれば、今どきのIT技術でたちまち多くの正しい情報を手に入れ、適正に活用することができます。この本は、読者の皆さんが正しい情報を入手する入口になることを使命として書かれています。