紹介
①日本の特徴
・右肩上がりの成長よりも永続性を求める老舗が圧倒的に多い日本
・(木や石にも神様がいるという考え方の)アニミズムとハイテクが
共存している唯一の国、日本
・(聖書やコーランのような)経典が存在せず、布教もしないが故に
敵をつくらず、環境変化に柔軟に対応してきた日本
・独裁を嫌い、権威(天皇)と権力(幕府など)を分離した知恵によっ
て、比較的安定した政権交代と文化の継承を実現してきた日本
・外国人が日本のサブカルチャーに憧れ、共感する理由
・企業の求める連帯感や帰属意識を支える神社(祭り)の役割
・(唯一絶対神と八百万の神の対比において)神道が世界平和に
貢献できる理由
②神道の本質
・敬神崇祖 ・浄明正直・共生 ・言挙げせじ
③神道豆知識
・なぜ鬼は角が生えていて虎のパンツを履いているのか?
・神道ではなぜ人が神様になれるのか?
・神棚のない家でのお札やお守りの祀り方
・基本的な参拝作法 など
④大祓(おおはらえ)の祝詞とその現代語訳
(東京・神田明神監修)
目次
本書に寄せて
まえがき
第一章 老舗を支える神道の精神性
・世界に突出している老舗大国、日本
・多くの老舗が存続できた理由
・家訓という老舗のコア
・環境変化への柔軟な対応
・次世代型ビジネスに向けて
第二章 神道誕生の背景
・「日本人は無宗教」は本当か?
・森から生まれた多神教国家、ニッポン
・古代人の3つの信仰-アニミズム・シャーマニズム・祖先崇拝
・日本独自の信仰文化「神道」の誕生
第三章 神道の〝4つの本質〞
・「敬神崇祖」 神や祖先とのつながりを絶えず感じる
・「浄明正直」 清らかで明るい心で生きる
・「共生」 和の思想で生きる
・「言挙げせじ」あえて教義をつくらない
第四章 ビジネスに活きる神道の知恵
・企業と神社の密な関係
・企業が神を祀るわけ
・連帯感と帰属意識-神社はチームの中心地
・会社として祭りに参加しませんか?
第五章 神道が世界を救う!?
・日本は世界とわかりあえない国?
・アニミズムは世界のふるさと
・宗教の進化論に乗らなかった日本
・神道の思想-平和・自然との共生・持続的な社会
・ハイテクとアニミズムが共存する唯一の国「日本」のできること
第六章 知ると楽しい神道トリビア
・なぜ鬼は角が生えていて、虎のパンツを履いているのか?
・神道では、なぜ人が神様になれるの?
・「祭り」は、どうして「まつり」っていうの?
・神様の乗り物であるお神輿は、なぜ祭りで乱暴に扱われるの?
・神社の数は薬局やコンビニより多い?
・日本の神様のスーパースター、だいこく様ってどのような神様?
・だいこく様と名コンビだった「少彦名命」はどのような神様?
・隣り合っている神社とお寺があるのはなぜ?
・神社のお参りは、1年に1回でいいの?
・お参りの作法はすべての神社で共通?
・お守りをいくつも持ったら、神様どうしでケンカする?
・12月に買ったお守りでも、初詣のときにお焚き上げした方がいいの?
・神棚は部屋のどこに祀るべき?
・神職さんになるにはどうしたらいいの?
・巫女さんになるには?
・神職さんが毎日唱えている言葉って?
第七章 大祓詞と現代語訳
あとがき
前書きなど
「海外のビジネスパーソンと懇談している時、日本の説明に困ったことはありませんか?」
本書はこんな問いへの回答の書として、東京・神田明神監修の下、神道をベースにまとめてある。
神道と言っても、それをいわゆる宗教としてではなく、日本人の文化の基盤、アイデンティティーの基になる考え方してとらえており、例えば、前書きでは、日本(人)について次のように述べている。
・右肩上がりの成長よりも永続性を求める老舗が圧倒的に多い日本
・(木や石にも神様がいるという考え方の)アニミズムとハイテクが共存している唯一の国、日本
・(聖書やコーランのような)経典が存在せず、布教もしないが故に敵をつくらず、環境変化に柔軟に対応してきた日本
・独裁を嫌い、権威(天皇)と権力(幕府など)を分離した知恵によって、比較的安定した政権交代と文化の継承を実現してきた日本
・外国人が日本のサブカルチャーに憧れ、共感する理由
・企業の求める連帯感や帰属意識を支える神社(祭り)の役割
・(唯一絶対神と八百万の神の対比において)神道が世界平和に貢献できる理由
本書はこのような特徴を生んだ神道の本質について解説している。
この他に、「基本的な参拝作法」「神棚のない家でのお札やお守りの祀り方」から「なぜ鬼は角が生えていて虎のパンツを履いているのか?」「神道ではなぜ人が神様になれるのか?」という素朴な疑問まで、基礎的で興味深い内容も盛り込まれている。
また、巻末には、全国の神社で毎年6月30日と12月31日に行われる大祓(おおはらえ)の祝詞(のりと)とその現代語訳を掲載。
インバウンドも含めて海外の人と接する機会の増えた現在、一家または一課に一冊置いておく必読の書と言える。