紹介
第一章では「世界標準モデル」として、宇宙を目指すベンチャーと、宇宙からの発想の現代的な意義を宇宙という最先端とハワイの先住民の生き方を通して紹介している。そのベースに共通してあるのは「平和」というキーワードである。
第二章から第四章では、世界に伝えるべきキーワードとともに、日本のベンチャーの持ち味、特徴、底力をクローズアップしている。
第二章は「世界のビジネスセンター」としての日本の中小企業の役割、底力をいくつものキーワードによって紹介している。
第三章では、近年の日本の少子高齢化、デフレスパイラルからの脱却など世界の「課題先進国」としての取り組みを「地方創生モデル」としてクローズアップしている。
第四章では、すっかり手垢のついた形のクール・ジャパンだが、その原点をなす日本の伝統文化を新旧異なる分野から紹介している。
目次
はじめに
序 章 「宇宙」という現代のキーワード
宇宙を目指すベンチャ―/宇宙から見るベンチャー
第1章 世界は平和を目指している
宇宙と日本・先住民族の世界はつながっている
注目のベンチャー1 国際商業宇宙ビジネスを推進する
「スペースアクセス」株式会社
(大貫美鈴代表取締役/東京都港区)
注目のベンチャー2 「ランド・オブ・アロハ 世界平和プロジェクトを
展開する「ジュジュベ・クリニック&サロン」
(亀井士門院長/ハワイ・ホノルル)
注目のベンチャー3 ハワイ独立主権国の基軸通貨「アロハコイン」を
開発援助した 有限会社「ゴールドコマンド」
(石山誠代表/東京都中央区)
第2章 日本は世界のビジネスセンターである
家族主義・人本主義による日本型経営の道を行く
注目のベンチャー4 開発総合支援という考え方を貫く
「日南グループ」
(堀江勝人代表/神奈川県綾瀬市)
注目のベンチャー5 ドイツを超える世界一の「凄ワザ」町工場
「東海バネ工業」株式会社
(渡辺良機社長/大阪市西成区)
注目のベンチャー6 高齢者人材派遣と障害者支援ビジネスを展開する
株式会社「ユメニティ」
(上田研二社長/東京都中央区)
第3章 日本は課題先進国である
アベノミクス・地方創生の成功モデルを目指す
注目のベンチャー7 航空機産業の一大拠点づくりを進める
「ニイガタスカイプロジェクト」
(宮崎博人リーダー/新潟市)
注目のベンチャー8 生気象学をビジネスにする
株式会社「ライフビジネスウェザー」
(石川勝敏社長/東京都中央区)
注目のベンチャー9 夢を企業研修に活かす「社内ドリプラ」を展開する
一般社団法人「最幸経営研究所」
(篠田法正代表/東京都中央区)
第4章 すべての道は神に通じる
世界に欠けている和の力をメッセージする
注目のベンチャー10 木の伝統文化を伝える「古民家再生」に取り組む
有限会社「金沢設計」
(赤坂攻社長/石川県金沢市)
注目のベンチャー11 老舗旅館が伝える日本の「美」と「和」のこころ
「あらや滔々庵」
(永井隆幸社長/石川県加賀市)
注目のベンチャー12 IT検証の重要性を訴え続ける
株式会社「ブイラボ」
(浅井清孝社長/東京都中央区)
あとがき
前書きなど
本書は、現在も続いている会員制ビジネス情報誌『エルネオス』の連載「早川和宏のベンチャー発掘!」から、12社をピックアップして「宇宙から今日のベンチャーを見る」との大きな視野の下に、世界の中の日本の力、使命などをテーマに掲げている。
12社は一応の成功を得ての登場ではあっても、その後の苦労もあり、いまだ志半ばのベンチャーもある。だが、それもまた「長いものには巻かれろ」という処世訓が罷り通る業界にあっては、勲章のようなもの。正論を貫けば、乗り越えるべき壁、打破すべき旧弊にぶつかり、異端児・反逆者になる。しかし、誰かがやらなければならないことを、理想を胸に秘めて、彼らは使命感を持ってやっているだけのことである。
その道は険しく厳しいものではあるが、同時にやり甲斐のある誇るべき道でもある。本書を出すことによって、その真実を少しでも伝えられるならば幸いである。