目次
Ⅰ 大峯山系の生物にまつわるお話
一 行者の衣食——葛を衣に松を食う
二 山中にただよう芳香——麝香を放つ怪しい糞
三 怖ろしい岩茸採り——手離した命綱
四 山上土産の天狗尺——石楠花の尺同箸
五 大峯の篠竹の功罪——大阪城への献納矢竹
六 幻の吉野人参——直根人参考
七 奥吉野の生物——コマドリとミツバチ、鹿・熊・猪たち
八 幻のツチノコ——オノコロヅチは生きている!
Ⅱ 大峯山にまつわる昔と今の秘話と悲話
九 理源大師の金の眼——盗まれた銅像の目玉
十 往のうと鳴る鐘——鐘掛行場の由縁
十一 無くなったか岩屋修行——どこに消えたか川上の岩窟
十二 祇園の宿か寺祇園か——関白藤原道長の金峯参詣
十三 縛られた紀州の大殿様——豪胆な山案内、角甚旅館の当主
十四 浦上切支丹の大和流配——天川における鉱山労働
十五 春雪に散った若い命——大阪府立天王寺中学二少年の遭難死
十六 女嫌いの大峯山——女人禁制の山上ヶ岳