目次
序にかえて ―各章の意図と関連性
第1部 猿嶋安倍氏について
第一章 鎮守副将軍安倍猿嶋臣墨縄の故地をめぐって―下総国猿嶋郡衙の所在地問題から―
第二章 征夷事業における軍需物資輸送について―東国の二大河川水系の問題から―
第三章 元慶の乱と古河・川戸台遺跡
第2部 平将門の乱について
第四章 『将門記』に見える古代東国の物流と陸奥
―平将門の東国独立国家構想の背景について―
第五章 陸奥との物流から見た平将門の乱―蝦夷戦争を前提にして―
第六章 「女論」と桓武平氏一族―平将門の乱の前提を考える―
第七章 平将門の最期と坂東国家の収束過程について
―『大法師浄蔵伝』奥書の「安倍忠良」の検討から―
附 論 「可預天位之状」「将門書状」と坂東国家の武蔵守空位問題について