目次
プロローグ 領土ナショナリズムからの脱却をめざして
「木浦共生園」の受難
強硬一辺倒の政治家たち
外交よりも内交
日韓は必要不可欠のパートナー
いまこそ日韓は竹島の共同管理を
1章 だれが領土ナショナリズムを刺激したのか?
タブーカードを切った李明博大統領
レイムダック化と逮捕
2008年竹島問題再燃の背景
慰安婦問題も大きく影響
親書をめぐるさや当て
「河野談話」見直しの動き
同じコインの裏表
2章 竹島論争の現状
サンフランシスコ講和条約で対立
李承晩ラインの設定
し烈なつばぜり合いと5つの論争
于山島をめぐる論争
「竹島一件」をめぐる論争
安龍福の評価
太政官指令をめぐる論争
大韓帝国勅令41号をめぐる論争
竹島の島根県編入をめぐる論争
軍事的な要請からの強引な編入
3章 「固有の領土」論からの脱却
日韓双方の論拠に不確かな部分
「無主先占」か、併合の先駆けか
変化する国境線
竹島はもやいの島
強欲なテリトリーゲームの清算
4章 竹島密約――「棚上げ」の知恵
14年間のマラソン交渉
国交回復を急いだ朴正熙大統領
「大平・金メモ」による妥結
漁業権問題クリア後も残った竹島問題
河野一郎と丁一権の登場
「未解決の解決」という解決策
年中行事となった口上書交換
継承されなかった密約
5章 竹島は共同管理で
密約の限界
果たされていない宿題
共同管理を構想する
「国益」から「域内益」へ
「またがり人」のすすめ
あとがき