目次
はじめに 栗原隆
序文 生と世界 加藤尚武
Ⅰ哲学史研究の再構築
1 〈共通の感覚〉の問題圏
-〈感覚の感覚〉(アリストテレス)から〈美的意識〉(カント)へ 小田部胤久
2 相対主義再考
-古代哲学と現代との対話 納富信留
3 唯名論と中世末期の倫理学の構図 山内志朗
4 形の哲学-心理学から見たモリヌー問題 鈴木光太郎
5 不可知の外界-不自然な世界はどのように生まれたか 佐藤透
Ⅱヘーゲル哲学研究の革新
6 ヘーゲルの音楽論-内面的感情の自由な流動 伊坂青司
7 「私」と「私」の間に-「彼方への眼差し」を可能にするもの 座小田豊
8 「生」の淵源とその脈絡
-青年ヘーゲルにおける「生」の弁証法の源泉 栗原隆
9 共通感覚と共通知の哲学 阿部ふく子
Ⅲ 応用倫理学の可能性
10 医療倫理における倫理原則と徳 松田純
11 応用倫理学は(どのように)幸福を扱いうるか 奥田太郎
12 技術倫理の根柢にあるもの 野家伸也
あとがき 座小田豊