目次
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Ⅰ 知られざる郷土史を掘る
司馬遼太郎の誤解と津山市出身・元首相平沼騏一郎
―『街道をゆく四』の事実誤認―
イズミ創業者・故山西義政名誉会長の思い出
―岡山初出店と海軍極秘の潜水空母「幻の伊400」―
ロシア革命時、難民化した子供800人を救出した
陽明丸茅原基治船長(笠岡)の快挙と謎
陽明丸茅原基治船長とシーボルト門弟石坂桑亀の意外な接点
Ⅱ 歴史の行間を読む
万富東大寺瓦窯跡の史跡公園化
国宝「備前刀山鳥毛」特別展に思う
倉敷川の源流とその歴史はおもしろい
日ソ両軍が激突したノモンハン事件の
”生き字引”、岡崎久弥さん(岡山)
父子で語り継ぐ戦火の悲惨、脈々と、
―旧満州・虎頭要塞祈念館(岡山)を訪ねる―
Ⅲ 岡山のうちそとを歩く
奈良・平城宮跡で吉備真備を考える
もう一つの岡山空襲、7月24日の米艦載機襲来
大河ドラマ「麒麟がくる」終了に思う
大河ドラマ「麒麟がくる」の明智光秀丹波攻め異聞
あとがきに代えて
前書きなど
あとがきに代えてから
「司馬遼太郎の誤解…」は、あの国民的人気作家が長編紀行『街道をゆく四』(昭和49年1月第一刷発行)で、平沼元首相についてのとんでもない勘違いを発見。50年近くだれも気付かないままに版を重ねているため、昨年3月末、出版元の朝日新聞出版(東京・築地)にメールで連絡した。
東京はすでにコロナ禍に巻き込まれ大騒ぎしていたが、同社の対応はスピーディで誠実だった。
(中略)
テキパキした機敏な対応に「さすが大新聞の出版社」と思っていると、8月に同社朝日文庫編集長から間違い指摘の礼とともに改定版=写真=が届いた。同社のホームページでも訂正とお詫びを告知すると、見本まで同封してあった。
間違いは速やかに改めるという報道の大原則が厳守されていることに改めて敬意を表した次第である。